2020年6月3日(水)17:00時ごろの動き

2020年6月3日(水)17:00時ごろの動き

米国内での抗議デモは止まず、NY市でも夜間外出禁止令を発動。トランプ大統領は強硬姿勢でデモ隊排除へ。

米国の拡大するデモ、中南米の感染拡大は何処へ? 主要国の経済活動再開と米追加経済対策を期待してなのか株式市場への資金流入は止まらず、日経平均株価は上昇幅を縮めるも前日比+1.29%(+288.15)と上昇傾向を維持。上海総合も上げ幅を縮め+0.07%(+1,973)と何とかプラス圏を維持。欧州市場に入り独DAX、英FTSEは大幅な上昇からスタートし、ダウ先物も0.6%台の上昇となっている。

原油価格(WTI)は一時38.16ドルまで上昇し37.0台で推移。米10年債利回りは強く0.7%の大台を回復。

一方、為替相場はドル売りの流れは変わらず。ただし、急速なしで上昇しているUSDJPYを除く、他の主要通貨でも利食いのドル買いも目立ち始めているのも気になり、円クロスの動きは要注。

最も、関係者からは、トランプ大統領が仮に中国との第1弾合意を破棄すると、1930年代の世界大恐慌の再来を招きかねず、合意にしがみつく以外の選択肢はないともある。経済的には最悪を回避できるかもしれないが、米国への信認を考えればドルを評価できず。

中国PMIは 1日発表の製造業も50.7だった、今日の総合とサービス業も共に景気拡大の分かれ目となる50を1月以降では初めて上回った。サービス業は予想と前回を上回り4か月振りに増加となったが、雇用と海外需要は低迷したまま。

AUDUSDは、前日の豪経常収支が強く豪中銀からポジティブ材料が目立っていたこともあり、GDPがプラスとの直前の期待もあったことで、直前に買い進まれ、高値0.69830から発表後には、0.6920台まで値を下げている。(豪GDPは、第1四半期GDP=前期比-0.3%(予想-0.3% 前回0.5%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回2.2%)→ 予想通り前回から大幅に低下し、9年ぶりのマイナス成長となった。前年比は2009年の金融危機以降で最も低い)。一方、(住宅建設許可=前月比-1.8%(予想-10.7% 前回-4.0→-2.6%)、前年比5.7%(予想 前回0.2→1.9%)→ 予想を大幅上回り、大幅に上昇修正された前回からも大幅に改善へ)。

USDJPYは、前日のNY市場の高値108.772を一時上回る108.85まで上昇するも、結局はこれを高値に108.42~80のレンジ。円クロスではさすがに利食いの売りが強まり一時的な調整局面入の可能性も意識。ただし、レンドが変化するとも考えにくいのでは。水準的には高値圏に張り付き、底堅さが感じられてならない。

それにしても、原油価格が堅調とは言え37ドル台。USDCADが1.3500を割り込むとは! 1.3400をボトムとした動きが過去に目立っていることもあり、1.3500割れからの底値はそれほど深くないのでは?

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