2020年7月29日(水)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


FOMCを直前に控える中で、金・白金価格の上下変動が目立ち、債券利回りも上昇から低下へ、米株価は軟調で、為替相場はUSD+JPY+GBPの上昇と、NZD+EURの弱さが目立ち、EURJPY−0.56%、EURGBP−0.67%と動きは大きい。

米上院共和党は27日に、総額1兆ドル規模の新型コロナウイルス追加対策法案を発表。今月末に期限を迎える失業保険の給付額上乗せ措置を減額したうえで延長することもあり、民主党のほか一部の共和党議員からも反対があり、合意に時間がかかるリスクを市場は懸念する流れが続く。

米国市場に入り、米CB消費者信頼感指数は92.6(予想95.0、前回98.3)と予想外に弱く、現況指数は大幅上昇、期待指数は大幅指数とドルにとってはネガティブ。一方、FRBが緊急貸し出しプログラムを12月まで延長すると発表、経済回復の鈍化懸念に米債利回り低下と、29日のFOMCで緩和的な姿勢を再び強調するリスクを市場は懸念し、ドル買いも弱まる。

米株は決算の発表が本格化する中で、ポジション調整なのか終盤にかけ下げ幅を拡大、ダウは−205.49(-0.77%)、Nasdaq−1.27%、S&P500−0.63%。金価格は一時2,000の大台達成から急落するも、1971.50(+16.10)と小幅高。原油価格(WTI)は41ドルを割り込み軟化。米10年債利回りは0.586%(-0.026)とFRBが緊急貸し出しプログラムを年末まで延長することを発表し、29日のFOMCで緩和的な姿勢を再開する可能性を市場は意識し軟化。

USDJPYは、弱い米CB消費者信頼感指数もあり、フィキシングを前にして一時104.96と105円の大台を割り込むが、実需筋の円売りも見られクロスでの円買いのフォローもなく、105.19まで値を戻している。ただし、ダウントレンドに変化はなく、下値を試す動きは変わらず。EURJPYは123~124のレンジの流れを継続中でどちらにブレークするのか注目。

GBPUSDは強さが目立っている。EURGBPロングの巻き戻しなのか、0.9050台と7月22日の安値水準まで下落と、EUR売り・ポンド買いが目立つ。GBPUSDは1.2900~10を上抜けてから買いが加速し1.2953まで上昇し強さが目立っている。英EU通商協議の行方が不透明でリスクは残るも、月末に向けた実需筋の動きなのか?

EURUSDは、金価格の下げに連動し1.1700を安値に何と下げ止まるも、FOMCを前にして積極的な買いも見られず。1.1700~45の狭いレンジで、上昇トレンドは変わらないものの、ポジション的にはロングが多いのが気になる。