台湾、年末の風物詩

台湾のゴミ出しは、日本とはだいぶ違います。

日本ではゴミ収集車がやってくる前に、所定の場所にゴミを置きますよね。

台湾の場合は、収集車が来たタイミングで自分でゴミを投げ入れなければなりません。

そのため、住んでいる場所によってゴミ出しの時間が17時だったり、19時だったりとバラバラです。

仕事の関係でなかなかゴミを出せない人もいるでしょうが、気温が高いことや野良犬が多いこと、治安の面などを考えると合理的ではあります。

また、ゴミ出しの時間が近隣住民の社交場になっている点も、セーフティーネットと捉えれば、不便だと不満を言うのも筋違いな気がします。

今晩のゴミ捨ては大盛況でした。とにかくたくさんの人がゴミ捨てにやってきたのです。

どれくらい多かったのかというと、一年で一番多かったです。この辺にこんなにたくさんの住民がいたのかと思うくらいにです。

それもそのはず、台湾では間もなく年末を迎えます。

日本の皆さんは、すっかりお正月気分が抜けた頃だと思います。

ですが、日本以外のアジアの国では旧正月を祝うのが当たり前です。

この時期になると、いっせいに大掃除を始めるので、ゴミ捨ての時間になると大勢の人が現れたというわけです。

台湾で暮らし初めて8年くらいになりますが、ぼくは未だに日本の新正月が忘れられないため「旧正月=2回目のお正月」という気分です。

つまり、ぼくにとってお正月は年に2回ある認識のため、寝正月も2回、そして大掃除の機会も2回あります。

12月になると「ああ、今年も終わりだ。大掃除をしよう。」という気分になり、2月になると「ああ、今年も本格的に終わりだ。大掃除しよう。」という気分になるのです。

さて、人間は年に2度お正月があるとどうなるのかお分かりでしょうか?

正解は、

大掃除をせずに寝正月を2回過ごす。

です。

それでは皆さん、良いお年を。

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