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Web業界未経験者がWebディレクターとして6ヶ月働いて感じた、たった一つの大切な姿勢

こんにちは!長野県松本市のWeb制作会社で働いている金子大地(@daichikanekoda)と申します!
今日はWeb業界未経験者がWebディレクターとして6ヶ月働いて感じた大切だと思う姿勢を一つご紹介させていただきたいと思います。

振り返り

入社して1ヶ月目の時に僕はこんなnoteを書きました。

Web業界未経験者が入社して1ヶ月働いた時のリアルな感情は今しか書けない!」と思い、鼻息荒くフゴフゴ言いながら赤裸々に書き殴った文章です。僕がどういう状況からWebディレクターとしてのキャリアを歩み始めたのか、そこで感じたリアルな気持ちはこういうものだったよと書いてありますので、まだ読まれていない方は流し読みしていただけると嬉しいです。
※ 流し読みでいいんですよ
※ 一言一句読まなくていいですよ
※ フォローとかスキボタンとかも押さなくていいんですよ

本題

僕はWeb業界未経験者で右も左もわからないままWebディレクターとして働き始めて半年が経ちました。今携わっている仕事は大体こんな感じです。

◆WordPress・Shopifyを用いたWebサイト・ECサイト構築、既存サイトリニューアルのディレクション
→ディレクトリマップの作成。XD、Photoshop、Illustratorを用いたワイヤーフレームやデザインカンプの作成。クライアント・エンジニア・外部業者の間に入り、スケジュールや成果物への修正・要望点への対応、調整。公開後のメンテナンス等々
◆SNS広告配信設計
→Facebook・Instagramでの広告配信設計
◆コンサルタント業務
→GoogleアナリティクスやClarityを用いたサイトの修正・改善点の洗い出し、実行

当然ですが1人で回しているわけもなく、先輩方に手取り足取り教えていただきながら手と頭をフル回転させております。

そんな感じで働いていると、色々な壁にぶつかったり悔しい思いをしたり情けない気持ちになったりします。もちろんマイナスな感情ばかりではなく、嬉しいこともたくさんありました。携わったECサイトで売上が上がったりそこから別の仕事をお願いされたりクライアントから素敵なサイトを作ってくれてありがとうと言われたり。
そういう様々な気持ちと対峙している中で「こういう姿勢でいよう」「こういう姿勢でいてよかった」と思う機会が何度かあったので、一つご紹介したいと思います。僕と同じようにWeb業界未経験でWebディレクターになった方やなろうと思っている方、そういった人が部下にいる方へ何かの参考になれば幸いです。

僕は勉強しているよ

何か・・・もう少しいい見出しあっただろ!と思うんですが、茶目っ気があるんでこのまま書き進めますね。
※ 茶目っ気って大事だよね

このnoteは多分、同僚も目にする機会があると思うので少し恥ずかしい気持ちもありますが、赤裸々に書きます。僕がWebディレクターになって強く意識していることがあります。それが「僕は勉強しているよ」という姿勢を見せることです。

理由を説明します。

まず第一に会社にとって未経験者を雇用するってめちゃくちゃリスクであり、大きな投資だと思っています。誰かが仕事を教えてあげないと使い物にならないし、その為には仕事ができる先輩が教育に時間と労力を割かないといけないし、それはつまりその先輩がその時間で生み出せるはずだった売上が無くなる、もしくは後ずれすることになるし、そもそもその未経験者が使い物になる前に辞めてしまったら・・・どう考えても未経験者の雇用って大きな先行投資なんです。ましてや、うちのような10数人規模の中小企業にとっては尚更。
そして当たり前ですが、投資はリターンを期待して行うものです。会社は「金子にお金を1000万円払ったら、来年か再来年か再々来年か再々々来年には1200万円になって返ってくるだろう」と思っているということです。

そんな期待を背負っている社員、ましてや業界未経験者は何をすればいいのでしょうか?仕事を早く覚える?そんなのは当たり前ですが、正直理想です。
なので個人的には「誰よりも勉強している姿勢を示す」ことが大切だと思います。

例えば部活でへたっぴな一年生が居残り練習をしてたら「アイツ、頑張ってんな」って思うじゃないですか。あのノリです。

実際、僕はめちゃくちゃ勉強するよアピールをしました。
会社では月に一回「今月の目標」を発表する場があります。別に目標の大小を問われる場ではないので、どんなに小さな目標でも尊重されます。
目線感でいうと他の人は「この本を3章まで読み切る」くらいの設定なのですが、僕は「この3冊の本を読み切って内容を朝礼で発表する」「1ヶ月でGAIQの資格を取る」くらいの目標設定をしていました。
(繰り返しになりますが、目標は大きい方がいいとか小さい方が悪いとかという話ではないです)

多分、意識高い系みたいに思われていたかもしれません。
可愛い後輩には見えなかったかもしれません。
※ 可愛さって大事だよね

ですが僕はそうすることで自分自身を追い込むことができるし、会社にも「なんかアイツ勉強頑張ってるらしい」という印象を与えることができます。
日本人は(こういう括り方が正しいかわかりませんが、わかりやすくするためにあえて括ります)努力をひけらかさない美学を信じすぎていると思います。「努力は人知れずこっそりやるものだー!」「やってますアピールは鼻につくぞー!」みたいに言う人いますよね。まぁ気持ちはわからなくもないのですが、少なくとも未経験者はある程度最初の時点で会社から「投資をしてよかったかもしれない」と思わせないと不義理だと思うんです。最終的には定量・定性面で費用対効果を出さないといけないのですが、そんなものは後でいいんです。入社して半年のタイミングで会社も求めてないんです。
※ お前が言うな

そしてもう一つ。この姿勢には副産物があります。

アイツにやらせてみるか

僕の会社はここ数年Web広告にも力を入れています。クライアント側から手伝って欲しいという要望が多いことや会社としても新しい収益源になり得ると判断したからです。
現状は専任で行っている先輩が一名いるのですが、仕事が多すぎて今以上に回すことは困難。他の先輩も兼任する時間はとてもないという状況で誰かもう一人、多少なりとも触れる人を増やさないと・・・

そうです。そこで白羽の矢が立ったのが未経験者の僕です。WordPressやShopify等々を少し覚え始めたレベルの僕がある日「Web広告の案件もやって欲しい」と言われました。背景には僕自身が以前証券会社に勤めていたことで数字に強そうという印象もあったのかもしれませんし、他の若手社員は社会人経験も浅く、ここで更に違う業務を与えるのはさすがにパンクすると思ったのかもしれません。

ですが、その後も立て続けに「コンサル案件があるんだけど携わって欲しい」というお声がけもいただきました。「Web・ECサイトのディレクション」を期待されて入社したその半年後にはプラスアルファでSNS広告配信やコンサル案件にも携わるようになりました。

勘違いしていただきたくないのですが、別に大したことではないんです。(ここ重要!)うちの会社はシンプルに人が足りていないし、その反面ありがたいことに(本当にありがたい!)仕事が立て続けに決まっているので業務量が多く、誰かがやらないといけないのです。

ここで伝えたいことは「思い付かせる」って大事だよねという話です。イラストレーターの中村佑介さんってご存知ですか?ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケット等を手がけている有名なイラストレーターの方です。

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中村さんは今のように売れる前から「いつかCDジャケットを手がけたい」と考えていたそうです。でもまだまだ無名な自分をどう見つけてもらうか考えた。その結果「ひたすら正方形の絵を描いて発信する」ことに決めたんです。そうすることで音楽業界の人が中村さんの絵を見た時に「これ、CDジャケットに使えるんじゃない?」と思い付かせるようにした。天才ですよね。


多分ですけど、僕があんまり勉強もしてなさそうで仕事への姿勢も良くなかったらここまで色々なことをお願いされることはなかったと思うんです。少なくとも僕だったらそんな人にお願いしないです。なんとか自分でやるか、そもそも仕事自体断るか。僕が意識的に勉強しているよ=会社の為に働こうと思っているよという姿勢を示し続けたという要素が与えた影響は小さくなかったと思います。何か困った時に「アイツにやらせてみるか」と思い付かせることは、自分の成長にとってもすごく大切だと思うんです。それだけ打席に立てる数が増えるので。

まとめ

勉強するって大切なことで、年次が高い・低い、業界経験・未経験は関係ないですし、日本人的に言うと努力していることを人様におおっ広げにすることは鼻につくのかもしれません。

しかし僕のような業界未経験者が会社に貢献しよう、自分自身も成長しようと思ったら「僕は勉強しているよ」という姿勢を見せることが大事なんじゃないかなと思いましたというお話でした!
これからWebディレクターになろうと考えている方やそういった方を後輩に持つ方々の何か参考になっていただけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!


Web業界未経験者がWebディレクターとして日々奮闘している様子をTwitterでも発信しております。よかったら覗いてみてください。(@daichikanekoda


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