【書評】サイコロジー・オブ・マネー
こんにちは、だいちゃそ(@daichiblog)です。
・お金に困らないようにしたい
・投資方針に迷っている
・FIREを目指している
今回は、このような方にオススメの話題の本をご紹介。
800万ドルの資産を築いた地味な清掃員
本著は、地味な清掃員が亡くなった時の話から始まる。
リードはガソリンスタンドで25年間勤め、そのあとは17年間清掃員としてパートタイムで働いた。
リードが2014年に92歳で亡くなった時、800万ドル(約9億円)の資産があった。
一般的な収入のリードがなぜこれだけの「富」を築けたのだろうか?
「ウェルス」と「リッチ」はまったくの別物
Wealth (富)とRich(金持ち)の違いを明確にしておくと、自分の行動を見直すことができる。
Rich(金持ち)は、収入が多く、その収入を使って贅沢な買い物をしていることだ。見栄として高級な装飾品を身につけ、自分からお金持ちとアピールしてくれることも多く、リッチな人を見つけるのは難しいことではない。今ではSNS上にいくらでもリッチな人を見つけることができる。
Wealth(富)は、使われていない収入のことで、資産や財産、貯蓄がそれにあたる。富は目には見えない。人の貯蓄額やポートフォリをを見ることは基本的にはできない。
会社の同僚や部下、上司、近所の隣人、電車でたまたま隣に座った人がどれだけ「富」があるのかを知ることはできない。
ただ、「富」がお金を使わないことだとしたら、何のために富を築くのだろう?
「目的のない貯金」が最大の価値を生む
「何のためにお金を貯めているのだろう?」
「お金は使わないと価値がないのでは?」
資産形成、貯蓄を進めている人は、このような疑問を抱くことがあるはず。
本著では、特定の目的がなくても貯金はすべきだ、という。
「今」という時点を考えれば、お金は使った方がいい。
「お金を経験にかえること」が人生を豊かにする。
このことは「DIE WITH ZERO」という名著が述べている(書評はこちら)。
「今」という経験に投資するのか、それとも「未来」を奪い返すために富を築くのか、これはお金の使い方のバランスの問題に尽きるだろう。
どういうバランスでお金を使うのが幸福かは人によって異なる。極論を学ぶからこそ、自分の人生はどうあるべきかを考えることができる。本著と合わせて、ぜひ「DIE WITH ZERO」も読んでほしい。
楽観よりも悲観が好き
人間は悲観論が大好きだ。悲観論が注目を集める理由としては次のようなものがある。
・悲観論は賢く説得的でもっともらしく聞こえる
・悲観的になるのは人間の防衛本能である
・お金の悲観論は誰にでも少なからず影響がある
・上昇は少しずつだが、暴落は一瞬にして起こる
このような理由を知っておけば、周りの悲観的な雑音から少しでも距離を置くことができるだろう。
投資は短期的に見れば下がる場面がある。そのような時に悲観論に流されて株式を売ってしまったり、投資そのものをやめてしまったりしてはいけない。
重要なのは、「投資を続けること」なのだから。
仮に暴落が起きて資産の減少に耐えられないとすれば、それはリスクをとりすぎている。それならば投資方針を見直せば良い。そういった機会を与えてくれた「暴落」に感謝しておけばいい。
最後に
日本ではお金について学ぶ機会が少ない。
勉強しさえすれば、「富」を手に入れることができるし、自由な時間を取り戻すことができる。
将来に不安がある人は、本著を手にとって、豊かな人生を手にいれるマインドセットを手に入れてみてはどうだろうか。
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