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モチベーションの保ち方 -クリエイティビティを絶やさない-

こんにちは、杉本大地です。
そういえば前回の投稿で、失礼なことに名前を名乗っていませんでした…
改めまして、3Dアーティストの杉本大地と申します。
詳細な自己紹介はまたいつかやるとして、2本目の投稿である今回は、リクエストでいただいた「モチベーションの保ち方」について書きたいと思います。

モチベーションの保ち方…正直僕も教えて欲しいぐらいですが…(笑)
こういったマインドの話って、僕がやっているようなCGに限らず、何か作る人全員が抱える悩みです。ネットを見ればとにかくいろんな情報が飛び交っているし、また人それぞれ性格があるので、自分に合った方法を選択することが一番重要だと思います。

というわけで、この記事では自分なりの(主に自主制作に対する)モチベーションを保つ方法を2つ紹介します。


1. 常に何かを制作中にする


常に何かを制作中にする、1つの作品が完成する前に次の作品を作り始めるという手法です。これは最近自分の中で意識的に実践していて、割と効果が感じられたので共有します。

人間、何にしても一番難しいのは動き始めることです。止まっている状態から重い腰を上げて動きだすために、 最も労力を必要とします。しかし一度波に乗ってしまえば、 それまでの苦労は薄れていき、体が勝手に動いてくれるようになります。
作品づくりも、真っ白なキャンパス(グレーのUI) から何かを生み出すのが一番創造的で、苦労の伴う作業です。
ましてや何か一つのものが完成したばかりの時、身体はやりきったという達成感で満たされ、一息ついてしまいがちです。
いわゆる燃え尽き症候群です。
休むのがダメというわけではないですが、一度OFFになってしまった身体で、また一番大変な0から1を生み出すプロセスを突破するのはかなりキツいと思います。

それを回避するための手法が、「常に何かを製作中にする」です。
何か少しでもアイデアが生まれたら、今やっているプロジェクトは一旦置いて、軽率に作り始めておいてください。何かをガンガン作ってる時はクリエイティビティに溢れているので、0から1を生み出すプロセスも比較的苦ではないと思います。

実際に作る内容については、簡単なスケッチだけでもいいですが、理想は一気に30%ぐらいまで進められたら、後々ラクかなと思います。
ちょうど、作品の大体の方向性が決まったぐらいです。

この方法を実践する前、僕はかなりの頻度で燃え尽き症候群に陥ってました。1つのプロジェクトが終わると、またやる気が出るまで何も作らないことがザラでした。しかし今は常に1つ以上の自主制作作品を持つようにしていて、その甲斐あって前より早いスピード感で確実に作品数を増やせています。
さらに、何かを制作中のときはある種の自尊心が保てるので、精神衛生上とても良いです。

2. 周期が回ってくるまで待つ

2つ目は具体的な手法というより、心持ちについてのお話になります。

この話、多分共感してくれる人たくさんいると思うんですが、趣味ってその時々で絶えず変化しているものだと思います。といっても新しいことに次から次へと手を出すわけではなく、3〜4個の趣味をかけ持ちしている感じ。飽きたら次、また飽きたら次へと移っていき、それを延々と繰り返す周期的なイメージです。これはずっと同じことをやっているわけではないので、半永久的に趣味に没頭できます。

自主制作を単純に趣味とするのは、人によっては違和感あるかもしれませんが、自分の創作欲を発散するという意味では立派な趣味だと思います。

そういう意味で、自主制作をこの周期における趣味の1つとして考えると、何も作る気が起きない時があっても仕方ないんだと考えることができます。つくりたくない時は、つくらなくていい。
テーマを否定するような話ですが、これはかなり重要なマインドだと思います。というのも 何も作る気が起きないということは、自主制作をしたい周期じゃないということです。その代わり、他に何かやりたいことがあるはずなので、是非そっちをやってください。それは決して無駄な時間ではなく、その別の趣味が自主制作のためのアイデアのインプットとして機能することになります。

僕自身を例に挙げると、僕は「自主制作・映画鑑賞・ディズニー研究」といった趣味があり、それらを周期的に巡っています。自主制作ばかりやっている時もあれば、 CG触るのは仕事だけにして、それ以外の時間ずっと映画を観続けてる時もあります。また、映画は映画でも、ディズニー映画しか観ない時、ミステリーばかり観てる時、コメディ、ロマンス…などなど色々な”趣味”を巡り巡っています。そういう時間は決して無駄ではなく、映画を観て次の作品のアイデアが浮かぶこともあるし、ディズニーやピクサーの研究を通して表現上のヒントがもらえることも数多いです。

(1つ目の手法と矛盾しているようですが、実は少し違います。1つ目の手法は、常に何かを作り続けろ!というわけではなく、例え作らない時があっても、あくまで制作途中にしておくのが良いということです。)

この考え方は、やることすべてが自主制作のためのアイデアの素となるということであり、またそういう心持ちでいるのが良いということです。

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以上2つが僕のモチベーションを保つ方法です。
あくまで僕に合った手法なので、参考になるかわかりませんが、何かヒントになれば幸いです。
繰り返しますが、一番大切なのはなるべく自分で無理ないような方法を見つけることだと思います。
自主制作は、自己研磨のためもありますが、何より作りたいという気持ちがあってのものなので、これをうまくコントロールすることが重要です。
アーティストとして、作り続けましょう!

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現在3本目の記事を執筆中です!テーマとして、僕の疾患について書いています。また読んでいただけると嬉しいです!

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