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第44号 「脳のデジタルツイン」を作ろうとするプロジェクト"Neurotwin"(後編)、医学部の研究医養成コースに入らず留学するべきでしょうか?

// 2022年5月21日 第44号
// 1. 今週の注目ニュース:「脳のデジタルツイン」を作ろうとするプロジェクト"Neurotwin"(後編)
// 2. 質問コーナー:医学部の研究医養成コースに入らず留学するべきでしょうか?

こんにちは、東京大学医学部附属病院で医師として勤務しつつ、池谷裕二研究室と松尾豊研究室で脳や人工知能の研究をしている紺野大地と申します。

論文が出版されました!博士課程で取り組んでいた研究をまとめることができ、ひと安心という気持ちです。
ここからはまた新たな研究に取り組んでいければと考えています。

では、今週も始めていきましょう!

1. 今週の注目ニュース:「脳のデジタルツイン」を作ろうとするプロジェクト"Neurotwin"(後編)

今号では、前号から引き続き「脳のデジタルツイン」を作ろうとするプロジェクト"Neurotwin"について扱います。

「脳のデジタルツイン」の作成はアルツハイマー病やうつ病などに対する最適な脳刺激方法の導出から、最終的にはマインドアップローディングにもつながりうる非常に可能性の大きなプロジェクトだと思います。
さらには来年からアルツハイマー病に対して臨床試験を始める予定とのことであり、目が離せません。

前号ではプロジェクトの概要と個人的な感想を述べており、今号でプロジェクトの肝となる2つの論文の紹介と、Neurotwinプロジェクトの限界について考察します。

前号はこちら。

では、始めていきましょう!

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