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脳科学塾体験記

こんにちは、東京大学で脳の研究をしている紺野大地と申します。

突然ですがみなさん、「脳科学塾」というプログラムをご存知でしょうか?

脳科学塾とは、日本のサイエンスの中枢である理化学研究所が毎年開催している、
脳科学を志す大学生・大学院生に、脳科学に関わる幅広い知識を提供する系統的プログラムです。

私は2019-2020年度の脳科学塾に参加し、先日全プログラムを修了したので、受講を終えての率直な感想を記そうと思います。

脳科学塾に応募した理由

私が脳科学塾に応募した理由は、
「脳科学・神経科学全般についての幅広い知識を」「豪華な講師陣から」「英語で学べる」ことでした。
受講を終え、予想以上に素晴らしいプログラムだったなと感じています。

脳科学塾に参加して良かったこと

「脳科学・神経科学全般についての幅広い知識」
”シナプス”や”視覚”といった基礎的なテーマから、”社会的行動”、”アルツハイマー病のモデル動物の作成”といった応用的なテーマまで、神経科学全般をカバーする内容を約10ヶ月かけて学ぶことができます。
(以下は講義の一例。次タームのスケジュールはこちら

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「豪華な講師陣」
世界をリードする研究をされている理化学研究所の先生方から講義を受けることができます。
"憧れのあの論文の著者"や"教科書に載っている内容の発見者"である先生方から、当時の裏話を交えながら研究のお話を直接伺うことができたのは、本当に貴重な体験だったなと今振り返って強く感じます。

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「英語で学べる」
脳科学塾の講義中のやりとりはすべてが英語で行われます。
今さら言うまでもないことですが、研究者にとって英語は避けて通ることができません。
脳科学塾では脳科学・神経科学に関する専門用語を効率良く吸収することができましたし、週1回3時間強制的に英語に触れることはとても良い機会になりました。

例年との違い

例年の脳科学塾と異なる点として、2020年2月末からCOVID-19の感染が広がったため、以降は講義がすべてzoomを利用したオンライン形式となりました。
オンサイトで行われた前半とオンラインで行われた後半を比較して感じたそれぞれの良さを以下に記します。

オンサイトの良さ
 ・講師の先生と(進路相談なども含めた)様々なお話ができる
 ・他の受講生と研究の話やお互いの出身地、国の話などをするのが楽しい
 ・少し早めに着いて構内の池のほとりでするひなたぼっこが気持ち良い
オンラインの良さ
 ・往復1時間以上(人によっては往復4時間!)の移動がなくなる
 ・距離的な制約がなくなる(地方や海外にいても受講が可能)

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キャンパス内の広沢池のほとりで夕陽を眺める

(なお、2020-2021年度はオンサイトとオンライン選択可とのことです!)

おわりに

最後になりますが、脳科学塾という素晴らしいプログラムに参加できたことを誇りに思います。
特に今年度はCOVID-19という未知の事態の中で尽力してくださった講師の先生方、スタッフのみなさん、受講生のみなさん、本当にありがとうございました!

また会う日まで!

受講者募集中!

こちらのページで、2020年9月から始まる脳科学塾の受講者を募集しています。
興味を持った方はぜひご応募ください!

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また、申し込み時に提出が必要なショートエッセイと論文レポートについて、私自身が提出したものを以下に添付するので、希望者は参考にしてください。

おまけ

P.S. Twitterで脳や人工知能の最新研究を紹介しています。
興味があればぜひ覗いてみてください!

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