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第62号 世界最大の神経科学学会(Neuroscience2022)に参加してきました、学会を含めたサンディエゴ滞在で印象に残っていることを教えてください

// 1. 今週の注目ニュース:世界最大の神経科学学会(Neuroscience2022)に参加してきました
// 2. 質問コーナー:学会を含めたサンディエゴ滞在で印象に残っていることを教えてください
// おまけ:サンディエゴ滞在中の写真もろもろ

こんにちは、東京大学の池谷裕二研究室で脳・老化・人工知能の研究をしている紺野大地です。

先日、サンディエゴで行われた世界最大の神経科学学会(Neuroscience 2022)に参加してきました。

この学会を主催している北米神経科学学会(Society for Neuroscience)は世界最大の脳の学会であり、その後にヨーロッパのFederation of European Neuroscience Societies (FENS)、日本神経科学大会が続きます。

そこで今回は、Neuroscience2022の内容について振り返りたいと思います!

ちなみに、学会は当然全て英語で行われるのですが、シンポジウムに文字起こしアプリOtter.aiを使ってみたところ、7割くらいの精度で文字起こしをしてくれて驚きました。
あと数年もすればこれにリアルタイム翻訳が組み合わさり、海外の学会でも日本語で理解できる時代が来そうだなと実感しました。

では、始めていきましょう!

1. 今週の注目ニュース:世界最大の神経科学学会(Neuroscience2022)に参加してきました

この学会に参加したことがある人は分かると思いますが、発表の数が尋常ではなく、ポスター発表1つとっても全てを見て回ることはほぼ不可能です。

そこで今回私は、以下の2つのテーマに絞って情報を収集してきました。

  1. 新しい記録・刺激デバイス

  2. 神経精神疾患への脳深部刺激療法(DBS, Deep Brain Stimulation)

以下で、特に興味深かった内容を取り上げたいと思います。

1. 新しい記録・刺激デバイス

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