見出し画像

第13号 眠らなくてもいい時代がやってくる?(前編)、他学部の大学院に進まれたお知り合いの方はいらっしゃるでしょうか?専門外の研究に向けて学部在学中に習得しておくべき知識や技能があれば知りたいです。

// 2021年7月4日 第13号
// 1. 今週の注目ニュース:眠らなくてもいい時代がやってくる?(前編)
// 2. 質問コーナー:知り合いで、医学部から他学部の大学院に進まれた方はいらっしゃるでしょうか?また、そのような専門外の研究を可能にするために、医学部在学中に習得しておくべき知識や技能があれば知りたいです。

こんにちは、東京大学の池谷裕二研究室で脳・老化・人工知能の研究をしている紺野大地です。

相変わらず雨の時期が続いています。例年だと関東の梅雨明けは7月中旬〜下旬だそうで、あと半月以上はかかりそうですね。

最近のお気に入りのTシャツは以下の2つです。

左は「ちいかわ」というキャラクターのTシャツです。ちいかわはナガノさんが生み出した「なんかちいさくてかわいい」キャラクターで、最近夫婦でハマっています笑

右の「Neuroscience. 神経科学(しなさい)」は、アメリカの企業「Superdry. 極度乾燥(しなさい)」のもじりですね笑
友人の坂本嵩くんが作ってくれました。

画像1

最近はいろんなサイト(ex. SUZURI)で簡単に好きなTシャツを作れるので、興味ある方はぜひ試してみるのもいいかもしれません。
自分でデザインしたシャツを着るのはやっぱりテンションが上がります。

では、今回も始めていきましょう!

1. 今週の注目ニュース:眠らなくてもいい時代がやってくる?(前編)

今回は、「眠らなくてもいい時代がやってくる?(前編)」というテーマを扱います。

私の人生の目標の一つは「健康に長生きすること」ですが、その理由は「知りたいことや学びたいことが山ほどあるから」です。
そう考えると、長生きできなくとも睡眠時間を短くできれば「実質的な活動時間が長くなる」という意味で学ぶ時間を増やすことに繋がります。
そのため、以前から「なんとかして睡眠時間を減らせないか」と思ってはいたものの、その度に「やっぱり無理だよな」という結論に至ってきました。

ですが先日、「眠らなくてもいい時代がやってくるかもしれない」と期待を抱かせてくれるような論文が発表されたので、それを取り上げたいと思います。
具体的には、「抗酸化物質を腸内に投与して活性酸素を中和すると、睡眠を剥奪しても死なない」という内容です。

この研究は将来的に「睡眠の克服」につながるかもしれず、個人的に注目しています。

具体的な論文の考察は次回行うことにして、今回は「睡眠時間を減らすと生物はどうなるのか」ということを説明したいと思います。

ここから先は

3,376字

¥ 250

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?