映画「ルックバック」を見た感想
先日、久しぶりに映画を見に行ってきた。
実際に映画館へ足を運んだのはいつぶりだろうか。
「シン•仮面ライダー」を同期の芸人友達(毒虫の工藤くん)に誘ってもらって見に行った以来だろう。
多分2年ぶりくらい。
元々それなりに映画は好きだが、本物の映画好きのように毎月映画館へは行かず、サブスクのAmazonプライムでたまに見る程度。
今回は一人で見に行った。
誰かに誘ってもらったら一緒に行くが、映画は全然一人でも大丈夫派。
むしろ上映が始まったらスクリーンにしか目がいかないから、一人でも十分楽しめると思ってる。
本当は誰かと行ったほうが、終わった後の感想を言い合えるから楽しさが倍になるのかもしれないが、あんまり同期に友達がいないから仕方がない。
久しぶりの一人映画。
吉祥寺のアップリンクって場所に行った。
久しぶりの映画館だったから、エレベーターが開いた瞬間、何かワクワクした。
何なんだろう、あの映画館に着いた時の気持ちの高揚って。
小さい頃からあの気持ちは変わらない。
チケット券売機に行き、席を選ぶ。
平日の朝イチの上映だったので、いくら人気作品だとは言えど席はガラガラ。
周りを見渡すと、おじちゃんかおばちゃんか僕しかいない。
そりゃそうだ。
仕事がなく、売れてない芸人だからこそ見に行くことができる時間帯。
社会から離れている疎外感を感じた。
僕は後ろの方の列の真ん中の席を選んだ。
いつも一人で映画を見に行く時はその辺を選んでる。
楽な体勢でスクリーン全体を見渡せるから、首が疲れなくていい。
たまに一番前の席でスクリーンを見上げてる人がいるけど、疲れないのかなって思う。
それはそれで、その人にもこだわりがあるのだろう。
映画の上映開始までちょっと時間があるので、廊下みたいなところに行き、公開予定の映画のチラシとかフライヤーを見て回る。
「これ面白そうだから見に行きたいなー」なんて思ったりするけど、そういうのって大体見に行かずに終わる。
スタッフから誘導のアナウンスが流れたのでトイレに行ってからスクリーンへと向かった。
基本ポップコーンとかジュースは買わない。
本当はポップコーンをつまみたい気持ちはあるが、値段が高いし、そこまでのお金の余裕もないから我慢する。
小さい頃、毎年母と弟とポケモンやクレヨンしんちゃんを見に行った時には、当たり前のようにポップコーンやジュースを買ってもらっていた。
何も考えずに弟と一緒にポップコーンをパクパク食べていたのだが、今思うとあれは当たり前のことじゃなかったことに気づく。
両親は普段の私生活では節約に関してうるさかったから、映画の時くらいは僕たちに贅沢させてくれていたのだろう。
ハレとケの往来。
母、ありがとう。
スクリーンへ入るとすでに公開予定の予告映像が流れていた。
予告映像も好き。
たまにコメディ映画の予告でギャグシーンが流れると、一人で声を出すわけにはいかないので、ニヤニヤしながら楽しんでいる。
そしてルックバックが始まった。
ネタバレしちゃうので内容は話せないが、本当にいい映画だった。
語彙力が皆無で申し訳ない。
とりあえずいい作品だった。
情熱とか、感動とか、切なさとか、色々な感情を引き出される作品だった。
二人の天才と凡人(秀才)を描いた漫画家の話なんだが、この世に生きるすべての人に刺さる内容だったと思う。
僕が好きなシーンは、凡人(秀才)の藤野の才能に、天才の京本が気づいていたってところ。
藤野が絶対に敵わないと嫉妬していた天才の京本が、実は藤野が作る4コマ漫画の一番のファンだったってところがいい。
あとは藤野が初めて京本の家に行った時に、廊下にどっさりと積み上げられたスッケチブックを見た瞬間。
天才だと思っていた京本が、実は自分の何十倍も努力していたってとこ。
才能の差だけではなく、努力の差でも負けていたことに気づいたシーン。
後者はお笑いにもすごく当てはまると思った。
才能あるなって思う人ほど死ぬほどネタ書いてるし、死ぬほどお笑いを研究している。
僕のように、ネタの案が浮かばないからってペンを置いてベットにダイブし、スマホでエロサイトを開いて自慰行為を開始する。
そんで終わったらそのまま爆睡する。
そんな奴は絶対に勝てないって考えさせられた。
とりあえずまだ見てない人はぜひ見に行ってほしい。
おすすめです。
映画が終わると、買わないのに映画館のお土産コーナーみたいなところをウロウロと周った。
上映中の映画のグッズが色々と置かれている。
どれもオシャレ。
あそこは見ているだけでも楽しい。
買わないけど。
外に出ると、まだ昼前だったので吉祥寺周辺を散歩した。
買わないのに古着屋さんを回ったり、井の頭公園でぼーっとしたりした。
池を眺めたりした。
途中、急にルックバックを思い出し「ネタ書かなきゃ!」と焦りながら近くの喫茶店に入った。
コーヒーを注文し、それを飲みながらとりあえずTwitterとインスタグラムを開いた。
評価されている同期たちのライブ告知投稿や、学生時代の友達の充実した私生活の投稿が多かったのでそっと閉じた。
喫茶店には1時間くらいいたが、結局何もしなかった。
せっかくコーヒーを注文したのに、何もしなかった自分に腹が立ち、イライラしてきた。
もういっそのことお金を使ってやろうと思い、外食するつもりはなかったのに吉祥寺の二郎系「ハナイロモ麺」に行った。
普通に美味しかった。
そのあとはもうやることがないので吉祥寺駅から電車に乗り、最寄りの駅に到着した。
家に帰る途中、近くの図書館でランジャタイ伊藤さんの本と、ジャパネットたかたの創業者高田明さんの本を借りた。
早く読みたいなーって思いながら、自転車を爆走させながら帰る。
まだ昼過ぎなので、この時間に家に帰れるのはなんか嬉しい。
家の近くで職質される。
最近あまりされてなかったので、何も悪いことはしてないけどちょっと緊張した。
家に到着。
いつもと違う日常のせいか、すごく疲れた。
終わり。
最後まで読んでくれてありがとうござました。
みなさん、良い一日を。
んじゃまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?