ベナンにカレー屋さんができるまで②~キッチン通ってトイレ行くんかい事件~
👆の記事では、カレー屋さんをオープンすることになった経緯やプロセスをお伝えしました。
今回の記事では、ある事件から実際に得た学びを2つご紹介いたします。
ボランティアやビジネスに関わらず、今後アフリカで活動しようと思っている方にとって、アフリカでの仕事の進め方や現場感覚を掴んでもらうために参考になるような記事になっています。
進捗フォローは常にしろ!!
最初の学びをズバリ言うと、進捗フォローは常にしろ!!です。
日本では、メールやメッセージを先方に送っておけば、時折進捗をフォローすることは大事ですが、基本的には相手を信頼して他の仕事に専念することが多いですよね。
でも、アフリカではこの感覚で仕事をしてしまってはダメです。
常に進捗フォローは必須、というかしつこいぐらいやったほうがいいですね。
これは油断せずに徹底した方がいいですね。
まあ、私が今回カレー屋さんをオープンさせるまでに、これを痛感した事例はいっぱいあるのですが、その中でも私がびっくりしたというか、冷や汗をかいたものを紹介します。
オープンにあたって、まずは物件探しから始まったのですが、決めた物件、以前はアパレルを営んでいたらしいです。
でも何年も前からずっと使われていないかったようで、荒れた状態でした。
なので、本当に基礎から改装工事が始まりました。
事件は、その改装工事中に起きたのです。。。
まず写真をお見せしますね。
これが改装工事前の写真で、
これが改装工事後の写真です。
最終的にはこのようになったんですが、右奥にトイレがありますよね。
写真手前がお客様の席で、左手奥がキッチンです。オープン時には、お客様席とキッチンの間にカウンターを置いています。
最初に業者さんに、私が手書きで書いた間取り図のようなものを渡していました。(⇐ここからして、既にダメだったなと後で反省...)
改装工事が始まってからは、週2日ぐらいのペースでは顔を出しては、工事の進捗を確認していたのですが、
ある時、明らかに間取り図にあるはずの壁がない。。。と気づきました。
なんと、、
トイレの入口がキッチン側(赤丸)に作られそうになってたんですね。。。
*衝撃過ぎてその時の写真撮り忘れた。。。
本当にえっ????何してんの?????って感じでした。
しかも、理由を聞いたら、「こっちの方が使いやすいと思ったから」と。。。
間違えたんじゃなくて、敢えてそうしたんかーーーーい!!!
キッチン通ってトイレ行くんかーーーーい!!
すぐに責任者を呼んで、めちゃくちゃ怒りました😊😊😊
それからは、必ず毎日工事のフォローを実際に自分の目で確かめるようにしてましたね。
繰り返しになりますが、メールとかメッセージを打っておけば、先方で勝手に進めておいてくれる、とかそういう世界じゃありませんから、とにかくフォロー&リマインダーが大事です。
とにかくわかりやすく伝えろ!!
ここまで読んでくださった方には、「おまえの最初の擦り合わせが不十分だからだ!」と思われる方も多いでしょう。
おっしゃる通りでございます。
だからこそ、とにかくわかりやすく伝えろ!!が大事ですね。
先ほどの例では、工事を始めるにあたって、私が手書きしたものを基準にして、工事が進められていました。
これだと、わかにくいし、その都度追記したらぐちゃぐちゃで本当に見ずらくなってしまうんですよね。
例えば、工事の業者さんは、日本だったらPCで完成予想図みたいなものを作ってくれると思うんですよ、立体的な。
この業者さんは頼んでもやってくれませんでした。
というか、この時は、彼だけでなくそもそもベナンの業者さんにはそういった間取り図をPCを使って描くという習慣がないのかと思っていました。
*後でわかったんですが、ベナンでもきちんとした業者さんは、PCで設計図のようなものを作ってくれます。今回頼んだ業者は、大家さん指定の業者さんでした。もしかしたら、そこが間違っていたのかも。。。(大家さんとの血みどろのバトルは、別記事でw)
なので、このキッチン通ってトイレ行くんかい事件後は、とにかくわかりやすく&伝わりやすくするために、図にしたり、写真や動画を活用しまくりました。
間取り図と言っていいのかわからないですけど、これは私が自分でエクセルで作ったものです。
正直、お見せするのが恥ずかしいレベルのものですが、これがあるかないかでは、大分お互いの誤認識が解消されますし、こちらとしても不安が少し軽減します。
また、これをメッセンジャーで送っておけば、証拠にもなりますしね。(⇐これけっこう大事です。後でけんかになったときにw)
このように、進捗は常にフォローし、要求はとにかくわかりやすく伝えて、何とか工事が完了しました。
最後に、もう1点だけポイントを付け加えると。
彼らに何かお願いをしたとしても、知らなくてもはっきり知らないとかわからなくてもわからないとか言ってくれない時があるんですね。
これはスタッフとのやり取りでもあるんですが、かなり前にお願いしていて、後で進捗を確認すると全く進んでないと、理由を聞いたら、そもそもお願いしたことが全く理解されてないかったということはよくあります。
なので、繰り返しになりますが、こちらから進捗は常にフォローし、要求はとにかくわかりやすく伝えて、お互いの認識をできるだけ一致させておくことが大事です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は、『アフリカで損しない価格交渉術!!』についてお話します。
それでは、また~
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