ベナンにカレー屋さんができるまで①
西アフリカのベナンにて、カレー屋さんをオープンさせるまでのドラマやプロセス、そこで得た学びを、すべて記事にしていこうと思います。
ボランティアやビジネスに関わらず、今後アフリカで活動しようと思っている方々にとって、アフリカでの仕事の進め方や現場感覚を掴んでもらうための参考になるような記事です。
特に、現場で実際に起こった生々しい話をメインで語っていくので臨場感も楽しでいただけたらと思います。
あなたはどんな人?
綿貫大地と申します。
イギリスの大学院で開発学を学び、日系メーカー2社で働いた後、2017年10月からJICA海外協力隊に参加し、西アフリカのベナンに赴任しました。
協力隊の活動後、ベナンに戻り、日本のある会社から業務委託という形で、ベナンにカレー屋さんをオープンさせて、そこからお店の運営をさせていただきました。
どんな経緯で始めることになったの?
もともとアフリカでビジネスがしたい!そう思っていた私は、協力隊時代から現地でビジネスの種を探していて、それを周りにも公言していました。
今後もベナンに残ってビジネスに関わっていきたい、という想いが伝わったのか、同じようにアフリカのビジネスに興味を持っていた知り合いから、ある会社の社長を紹介されました。
その社長さんとベナンにいるころからコンタクトを取り始めて、協力隊の活動が終わった2019年10月、日本に一時帰国していた私は、実際に社長さんとお会いしました。
そこで、カレー屋さんのオープン&運営の責任者として働いて欲しいという打診を受け承諾したのが始まりです。
正直言うと、ベナンに戻ったあとは、協力隊時代に思いついてた農業関連のビジネスを自分で立ち上げようと思っていたのですが、この時はどちらも両立して進められるかな~と思っていました。。。(この時は...)
なぜカレーなの?
めちゃくちゃ多く聞かれた質問です。
社長によると、ゆくゆくは日本の文化や教育を届けて日本とアフリカがお互いに寄り添い成長していく未来を目指していて、まずは日本の食文化を届けるということで、日本の国民食であるカレー屋をやってみようということになったそうです。
私としても、協力隊の仲間が振舞った日本食の中で、ダントツに評判がよかったのが、カレーだったので、うまくやれば成功できると思いました。
さらに、カレーに含まれるスパイスが持つ効能でベナンの人が健康になり、お店が大きくなることで雇用創出も生まれる。
あと正直言うと、立ち上げをゼロからやらせてもらえるということで、他にはない経験ができるので、自分にとっても間違いなくプラスになるだろうと考えていました。
オープンまでにかかった期間は?
大体4ヶ月間ぐらいです。
実際に動き始めたのが2019年11月からで、お店をオープンできたのが2020年の2月29日でした。
どんなプロセスで進めていったの?
まずは下のチャートをお見せします。
オープンまでのタスクと期間をまとめたものです。
物件探しから始まり賃貸契約、居抜き物件ではなかったので基礎&改装工事や水道電気の手続き。
食品や調理器具を日本から輸入したので、その受入手続き。
人材確保から雇用契約、ルール作りやマニュアル作成。
現地法人設立手続きなどの行政手続き。
さらに、会計の処理や収支計画書などの事務作業まで、全てやらせていただきました。
こうしてまとめるとすっきりして見えますが、この一つ一つにぐっちゃぐちゃのドラマが詰まっています。。。(汚い表現ですいませんw)
アフリカやその他の発展途上国を経験された方なら分かると思いますが、これらがどれだけすんなり進まないかご想像いただける思いますw
・あなたはどんな人?
・どんな経緯で始めることになったの?
・なぜカレーなの?
・オープンまでにかかった期間は?
・どんなプロセスで進めていったの?
今回はこのように進めてきましたが、次記事からは、オープンまでのプロセスの中から、その中で起きたドラマや大きかった学びを、いくつかピックアップして、ご紹介したいと思います。
それでは~
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