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【克服】コンプレックスに立ち向かう勇気

雨が続いたと思ったら、最近はすっかり晴れています。気温も上がってきたので、熱中症には気をつけたいですね。


こんにちは。Daikiです。

今回は、私がこれまで、いや、今も抱えているコンプレックスについて紹介し、それに対してどのように向き合っているのか書いていきます。

当初の予定であれば、遅めに出す予定の記事でしたが、これは少しでも多くの方に読んでいただきたい。おそらく、今まで書いてきた記事、これから出す記事のどれよりも読んでいただきたいものになるはずです。ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。


幼少期からの病

病と言うのかは分かりませんが、私は幼少期より『吃音』を持っています。国立障害者リハビリステーションセンターの定義によると、『話し言葉が滑らかに出ない発話障害のひとつ』だそうです。(詳しくは以下より)

どもりとも言います。発音障害らしいですね。(就活シリーズ第2弾でも少し紹介をしています)


私に出ていた主な症状としては、

・言葉を噛む
・特定の音が出しにくい
・出しにくいが故に、同じ音を繰り返す
・「えー」などの繋ぎ言葉を最初に付けてしまう
・濁音、半濁音を発するとき、たまに破裂音のように強くなる

このあたりです。しかし、幼少期はそこまで気にしていませんでしたし、そもそもそこまで自覚していませんでした。


小学校

小学校に入り、次第に症状を自覚するようになりました。低学年の時に、「あれ、なんか噛みやすいな…」と気づき始めました。


問題はここからです。

3年生、4年生になったころから、周囲の人が私のことをバカにし始めました。それも、私が噛んだりしたときに、わざと繰り返すようにしてです。悲しかったのもありましたが、それ以上に悔しさが勝りました。


「なんで自分はこんなに言葉を噛むのか…」


この頃から、前に立って話すことや、国語の授業で行う『丸読み』は大嫌いになってました。笑われるからです。


中学校(第1転機)

中学生になると、転機が訪れました。

生徒会役員になったことです。

先ほど触れたように、私は人前で話すことが嫌いでした。しかし、生徒会役員をやる以上、全校生徒の前で話すことが多くなります。しかも、生徒会は元々自分で手を上げたのではなく、当時(中学1年生)の担任の先生の推薦でした。(後から聞いた話によると、生徒会役員選挙前に行われた合唱コンクールでのパートリーダーとしての働きと、所属していた硬式野球のクラブチームの練習が週末しかないため、平日は生徒会できる!という理由だそうです)

正直、やるかどうか非常に迷いました。しかし、断る理由もそこまでなかったので、やってみようと、軽い気持ちで始めました。


始めて見ると、やはり恐れていたことが起こりました。集会で話すときなどで、症状が頻繁に露出され、話している時に生徒からの笑い声が聞こえてきました。はい、ほぼ毎回です。

先生にも注意されたことありました。「今回は噛まないようにね」と。大人は理解してくれていると思っていたのに、ちょっと残念でした。まぁ結局噛んだんですけどね(今だから笑える)


最悪でした。辞めたくもなりました。生徒会なんて挑戦しなきゃよかった…と。

しかし、こんなところで逃げたら、負け犬みたいで嫌だ(THEスポーツマン)と思い、反骨精神だけでやっていたような気がします。今振り返れば、この経験が私にとって大きいものだったな思いますが、思春期真っ只中の私からすれば、この時以上に苦しかった期間はないかもしれません。


高校

高校は特に何もありませんでした。野球しかしてませんでした。ですので、ここは書くことが特にありません!!(内容薄すぎ)


大学(現在・第2転機)

大学に入ってからは、そもそもの話、部活に入らず、サークルも1年弱で辞め、人との接触を避けてきた感じがあります。(単純に関西に引っ越して慣れるまで時間がかかったのもある)

ですが、やはり根底には『吃音が出るのが嫌だ』というのがありました。実際、大学の基礎演習(基礎ゼミ的な)でプレゼンをする時に噛んでしまうと、同じゼミのメンバーに笑われ、感想シートにも『噛まない様に練習すると良い』と書かれたこともありました。

「あぁ、やっぱり皆見るところは同じなんだな。」

と。


しかし、ここで2回目の転機が訪れます。それは、大学1年生の秋から今も働いている、アルバイト先に出会ったことです。

そこは、某飲食チェーン店なのですが、お客様との会話を大事にしている店舗でした。マニュアルに囚われず、それ以上の価値を一人一人が生み出す。そんなお店です。

最初、店長に「お客さんとどんどん話してこい」と言われたとき、「変わった人だな」と思いましたが、今の私があるのは、この店長のおかげと言っても過言ではありません。そして、私たちの店舗に来て下さるお客様のおかげです。


接客をするにも、もちろんベースとしてマニュアルは守ります。接客トーク、商品説明等、話すことは多いです。それでも、お客様は私が噛んでも最後まで真剣に聞いてくださりました。

そして、入ってから2ヶ月ほど経過した時、とあるお客様から


「君の接客すごく良かったよ!うちの店にも来てほしいくらいだけど、考えてくれないかな?」


とお言葉を頂いたことがありました。本心なのか私には分かりませんが、そうでないとしても、これまで笑われ続けてきた私にとっては、かつてないほど嬉しい言葉でした。

それ以降は、「噛んだらどうしよう…」と怯えるのではなく、「噛むのは仕方ない。だったら、それ以上の価値を提供すればいいじゃないか!」と考えるようになりました。

例えば、私には噛んでしまうという弱点はある。しかし、その分商品知識を持っている。そして、常連様であれば店員とお客様という壁を極力なくし、普段の何気ない会話を楽しめるようにする。簡単なようではあるが、実際後輩に聞いてみると、

「話すにも切り出し方が分からない」
「話しかけて大丈夫な方と、避けてほしい雰囲気を出している方が見分けられない」

と言っていた。これは、私だからこそできる強みでもあると思いました。


これは、アルバイトだけに限らず、現在所属しているゼミや、EF Ambassadorでの活動でも同じく意識していることです。

例えば、Ambassador活動であれば、『0→1』が苦手でも、『1→10』なら貢献できる。セミナーをするのであれば、噛んでしまうことがあっても、それ以上に「参加してよかった!」と思ってもらえるコンテンツ、価値を提供する。こんな感じです。


ちなみに、2021年2月、実家に帰省し母子手帳を読み返す機会が偶然ありました。実は、この時に、いつから症状が出始めたのか知りました。3歳6ヶ月の頃だったようです。

約20年弱かかって克服した、というより向き合い方を学んだ気がします。周囲の環境のおかげで、自分に自信を持つことができた。これが1番の学びでした。


最後に

結論、何が言いたいかと言うと、人は皆何かしらの弱みやコンプレックスを抱えているはずです。決して、皆が私のようにプラスに考えをシフトできるとは限りません。中にはずっとそれらと戦い続けている方もいます

人は、環境で大きく変わることができます。完全に克服はできなくても、それらに向き合い、前を向いて生きていくことができます。

従って、多様性を受け入れ、一人一人が輝くためにはどうすれば良いのか。別に、大人数の組織に属さなくても大丈夫です。友人と2人で遊んだり話すときでも、その人の長所を見出すこと。それだけで、私のようなコンプレックスを持つ人は、救われます。

人の弱みを笑うのではなく、寄り添って強みを見出す。そんな人が1人でも増えて、前を向いて生きる人が1人でも増えると良いな、と思います。


はじめにも書きましたが、この記事は少しでも多くの方に読んでいただきたいです。少しでも「いいな」と思っていただけたら、シェアしてくださると幸いです。



質問や依頼は以下まで。
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