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「チーム・ジャーニー 著者による本読みの会 第08話『一人の人間のようなチーム』」に参加しながらまとめてみた

 開始から第8回ということでもう開始から2か月経ちます。今日が第一部の最終章になります。

一人の人間のようなチーム

 自分たちでつくっているプロダクトを自分たち自身で自信をもって使うことはできるだろうか。

 😇

自分たちが何者か答えられないチーム

 プロダクトオーナーから次の機能の準備と、今あるプロダクトバックログの開発の両方を進めるように言われている現場。

 整理のついていない300個くらいあるプロダクトバックログ。前回仮設キャンバスを作ろうとして失敗したのも「何のために何をつくっているのか」の軸が定まっていないせいでした。私たちは何をする者たちなのか?

自分たちのハンドルは、自分たちで握ろう。

自分たちで自分たちの声を聞こう

「どう考えても自分たちでつくっているツールを自分たちの開発で使えていないのはおかしい。今からでも使い始めましょう。」

 この現場はタスク管理ツールを作っているので、自分たちの業務の中でも使うという選択ができます。そうなると自分たちで使えるものを作っていない現場がこのような状況になっていたらどうするんだという疑問が生じますね。ペルソナ被るのかな? ユーザインタビューかな?

 このように自分たちで使うことをドッグフーディングと言います。

 そしてチームを始めるときに答えた3つの問いに今の段階で答えなおすことをします。

「自分はなぜここにいるのか?」
「私たちは何をする者たちなのか?」
「そのために何を大事にするのか?」

 前回は個→全の順番で答えていきましたが、今回はチームとしてアップデートするという目的のため、順番を変えて質問に答えるようにしていました。

「私たちは何をする者たちなのか?」
「そのために何を大事にするのか?」
「自分はなぜここにいるのか?」

 こういった細かいところも重要なんですねえ。その調子で進めていき、この開発チームは下記のように答えました。

1 「チーム開発の面倒くさいをなくす」
2 「面倒くささに敏感になる」「自分たちのつくっているツールを自分たちで使い倒す」
3 最初の頃よりも目線の上がった回答

新たなる希望

 ここでも STAR WARS 要素。

 自分たちで使っていく中で、自分たちが欲しい機能をアイデアとしてまとめているので、想像してアイデアを出しているプロダクトオーナーよりも根拠や具体性のある提案ができる状態になりました。

 やがて、プロダクトバックログの方向性を決めるのは、砂子さんから開発チームのほうになっていた。

 主人公の太秦が来てもうすぐ1年のことでした。

 1年……長く辛い戦いだった。

一人の人間のようなチームを目指す

 このチームが取ってきたプロダクトオーナー代行という作戦を用いて開発チームとプロダクトオーナーとの間にあった分断を乗り越えました。

出発のための3つの問いに再度向き合う

 上記でも述べましたがここで3つの問いとその順番についての解説があります。個人の Why を後にすることでチームの目的にも沿いやすくなるメリットがあります。注意点として同町圧力を生んでしまいやすい事も述べられています。チームの Why を錦の御旗にしないこと。

開発チームとPOの境界にプロダクトオーナー代行を置く

 プロダクトオーナーと開発チームの間で分断が起きやすい理由として2つ挙げられていました。

✔ 両者のリテラシーの差
両社の関心の差

 プロダクトオーナーは事業や企画を担ってきた人物がその延長でプロダクトオーナーを任せられることもあり、ソフトウェア開発を一度も経験したことがないこともありえます。

 また開発チームは「どうやってつくるか?」が中心になりますが、プロダクトオーナーは「何をつくるべきか?」が中心になるので根本的な関心の差が両者の「わかりあえなさ」を醸成し、分断や信頼感の低下が起こります。

 それを解消するためにプロダクトオーナー代行という役割を用意し両者をつなぎ合わせる手法が紹介されていました。

 代理には2つの意味があります。伝言役ではありません。

✔ 翻訳の代理
✔ コミュニケーションの代理

PO代行が必ず有していなければいけないのは開発技術やドメインの知識以上に、プロダクトとしてどうあるべきかという「基準」である。
基準とはプロダクトに関して仮説であり、その検証結果であり、獲得した学びのことである。

 そのためにスクラムマスターではなくPO代行という役割をあえて置いたそうです。プロダクトがどうあるべきなのかは事業よりですからね。

"一人の人間"のようなチーム

「考える」と「つくる」の一体感

 を高められていて、両者がその役割を越えてお互いの領域に踏み込んでいる状態が一人の人間のようなチームです。リードタイムを計測することでその状態に近づけているかを判断することができます。

 もちろん速度だけを重視してもダメで、仮説の確からしさをより早く判断できるための工夫も重要とされています。


 ちょっと今日はぼーっとしてましてゆっくり追っていったのですが、この開発チームは見事1年という歳月を掛け、一人の人間のようなチームになることができました🎊

 うらやましい思いもありますが、我々も彼らに負けじと後を追いかけて行きたいものです!

 第1部は今日で終わりですが、来週以降も第2部も続けていくみたいです! やったね!



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