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両殿下の欧米の旅の最後 アメリカ

大した話ではないものの、高松宮殿下は1930年頃新婚旅行(を兼ねて)と、
また兄である昭和天皇の名代で1年以上欧米周遊をしていて、
その当時の要人にも各地で歓待されたそうです。

(↑意外にもこんなwikiにも一文の記載がある)

Japanse prins Takamatsoe

(オランダ)

Prince & Princess Takamatsu of Japan visit Longfellow Park, Cambridge

(Longfellow Park, Cambridge)
*ボストン公立図書館 レスリー・ジョーンズ・コレクション

Prince and Princess Takamatsu at Wellesley College

*同コレクション

Prince and Princess Takamatsu visit Widener Library at Harvard with Pres. A. Lawrence Lowell

*同コレクション

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ワシントンD.C. Tidal Basin 桜の木の傍で記念撮影
Library of Congress
Call Number LC-H2- B-4613 /Reproduction Number LC-DIG-hec-36366


という訳でその時期の大統領にも面会しているそうで、
帰国の際には健康を気遣う挨拶*なども残しています。

この話を持ってきたのは最近、
トランプ大統領が今ほど支持を失うちょっと前、

(役職の)報酬を受け取らなかった大統領の一人に
フーヴァーHoover大統領が入っていることを知ったので、
歴史的な関りや類似として面白いかな…と。

大恐慌の対策の失敗で評判を落とした資産家の大統領、
金本位制を擁護した大統領、
また、アル・カポネの逮捕に注力したとも書いてあります。

その他にも4年間にはトラブルが結構あったようです。

ボーナスアーミーと呼ばれた退役軍人の恩給支払い要求デモの鎮圧を、陸軍参謀総長ダグラス・マッカーサーに指示したが、越権され強力な弾圧を加えてしまい、大統領の管理能力を問われた。
(フーヴァー大統領Wikiより)

時代的に当然ながら
その他の大統領等多数とも職務上の関りがあり、
退任後、政界引退後も死去まで30年余り様々に活動したようです。


高松宮殿下にも読んだり調べたりすると色々とエピソードがありますが、
この時代よりはもう少しあとの事の方が多いので、
今回は写真だけ見てまあ少し楽しんで下さい。

お妃は時代が時代なら徳川家の姫に当たる方で
いかにも日本的美人…という風で可愛らしい感じと
洋服がしっかり似合っていて欧米での写真は
大体楽しそうに写っているのがいいかな…と思います。

でも、時代の不運があったのか、
高松宮家は子供が無く断絶してしまったそうです。

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*一応全体的に普通の感謝の挨拶

 ・日本人移民・日系人の会にその地で際会したことへの喜びと感謝
  (日本協会が)日米友好の発展に益々尽力し更なる親善と
  やがては世界人類の平和・福祉増進の貢献に至ることを願います
 ・日米の国交に関する貴重な歴史資料を閲覧し
  益々関係の重要さを認識しました
 ・訪米以来各地で歓迎されたことの感謝の辞
 ・大統領はじめ多くの著名人とも面会
 ・それらの多くが平和と友愛を望んでいることをよく知ることが出来た
 ・また多くが日本の真の姿を理解することに
  興味努力を続けていることも知ることが出来た
 ・こうした多数の記念や楽しい思い出を土産に帰国の途に就きます

 ・アメリカの益々の発展と大統領の健康を願います


取り敢えずは10年後に戦争することになるとは
まあ思わないだろう・・・という挨拶です。


残念ながら戦後の音声付きの映像は見当たらないかもしれません。

https://youtu.be/XGfH3HHeqYk
こちらの動画の9分10秒からがそのスピーチの音声です。
その他17分手前から切れ切れにも戦後の音声があります。

ラジオ…番組チェックしてまで聞く機会がほぼありませんが、
結構こういう変わったものも放送していたりもするようです。

もし何かあれば報奨金として頂戴します。