読書感想文:「STARTUP―アイデアから利益を生みだす組織マネジメント―」

原著の「All in Starup」というタイトルがしっくり来る。ポーカー大会を舞台に、経験豊かな起業家(exit済み)と新米経営者が事業の立て直しについて、丁々発止の議論をしながら、新米経営者が大きな気付きを得ていく話である。

この話、ちょうど以下のブログとの共通点がある。

議論の中心は、「顧客が真に解決したい課題はなんなのか?」、「そしてそれの解決方法」についてである。
自分もスタートアップに直接、関わるようになって5年になるが、「良いアイディア」と「顧客がお金を払ってくれるアイディア」には大きな隔たりがある。

そして、「お金を払ってくれるアイディア」だと確信するまでは、それ以外にAll Inすることはせず、ひたすら生き残ることが重要になってくる。
この本の良いところは、最初のイントロダクションにもあるのだが、小説の形態をとっていることで、非常に感情移入しやすい形になっている。

時として、「お金を払ってくれる方法」というのは、「えっ?そんなこと??」という場合も多い。それは時として、最初ほど革新的な起業アイディアというものでもないかもしれない。けど、それであっても困っている人をしっかりとサポートできれば、それはこの上も無い喜びになることはある。

この本は、起業を検討している方々が読んでもらうといいのではと思う。

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