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ジャノメ食堂へようこそ❗️

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#白蛇

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(15)

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(15)

「気がついたら白蛇の国は瓦礫の山と化してました」
 崩れ去った城下。
 半壊した白い城。
 泣き叫ぶ声。
 倒れ、血を流し、命を失ったたくさんの人々。
 そして眠るように倒れる巨大な白蛇。
「すまなかった」
 白蛇は、声を絞り出し、泣くように言葉を紡ぐ。
「気づいてやれなくて……すまなかった」
 そして白蛇は深い眠りについた。
「そこからは皆様のご存知の通りです」
 巨人を解放し、白蛇の国を半壊さ

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ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(13)

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(13)

「ナギのおかげで私は生きる目的を持つことが出来ました」
 七歳のアケにとって三歳のナギを育てていくのは大変などと言うものではなかった。
 同世代の子どもとすらほとんど関わったことがなかったのにいきなり三歳の弟のような存在が出来て戸惑わないはずはない。
 食事にしつけ、勉強に具合が悪くなった時の対処。
 本をいくら読んでも足りない。
 アケは、悪戦苦闘しながらナギの育てていった。
 それでも何もなく

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ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(12)

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(12)

「迫害と言っても虐待をされていた訳ではありません」
 そう言ってアケは着物の袖を捲る。
 現れたのは傷ひとつない色白の白くて細い、綺麗な腕だ。
「お父上様もお母上様も国の民たちも私に暴力を振るうことはありませんでした……大きくなってからもその……性的なことをされることもありませんでした」
 そう告げるアケの声は弱々しい。
 ひょっとしてされなかっただけでそれに近しいことはあったのではないか……?

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ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(11)

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(11)

「その時のことを私は覚えてません」
 アケは、クロモジ茶の入った湯呑みを握りしめる。
「気がついたら座敷牢のような所にいて顔にはこの白い布が巻かれていました。それなのに景色はやけに鮮明に見えて……そして……そして……」
 アケは、蛇の目と唇をぎゅっと萎める。
「私は、お父上様と、お母上様、国に住むみんなから迫害されました」
 アケの口から漏れた喉が裂けるような声にウグイス達の顔が青ざめる。

 化

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ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(10)

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(10)

 アケが彼らに誘拐されたのに特に大きな理由はなかったと誰かから聞いた。
 何故その人物を"誰か"と表現したのに大きな意味はない。
 単にアケの側にやってくる人間達が自分たちの名前を告げることがなかったからだ。
 だから、その教えてくれた人物が国の重要人物なのか?治療した医師なのか?それとも世話しに来た給仕だったのか等は特に重要ではない。
 重要なのはその誰かが告げた理由だ。
 その"誰か"はこう言

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ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(9)

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(9)

 巨人。
 それはこの世界に最初に誕生した生命であり、父であり、母である神に最も近い存在。
 天を突く巨体。
 大地を砕く膂力。
 海を裂く叫び。
 この世の理を全て支配しえる魔力。
 尽きることのない命。
 そして自分たちより後に生まれた種が存在することを許さない理不尽と残虐さ。
 巨人達は、自分たち以外の種を滅ぼさんと世界を蹂躙し、父であり母である神に戦いを挑んだ。
 そして……。
 彼らは、

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