仕事で、質問に「正しく」答える大事さ
これは出来そうでかなりの場合は出来ていない。知識として知っていても、100%近くこなしている人は一部だと思う。すでにこれを出来ている人はもれなく仕事が非常によく出来ているだろうから、以下は読む必要がない。
今回は、これがどういうことなのか、なぜ大事かを述べる。
質問に正しく答えるとは
上司が「月曜までに書類の草案を作って見せて」と言っていた。
月曜になり、「書類できた?」と聞いてきた。
【問題】実は書類はまだ出来ていなかった場合、この時の返答はどれが正しいだろうか。
A「いえ」
B「すみません」
C 「実は他の急ぎの仕事が入ってしまって」
D「できました」
この場合は、Aだ。
質問は、イエスかノーを聞いている。BとCは質問に対してイエス/ノーを答えずに、Bは謝罪、Cは突然説明(できなかった理由?)を述べている。Dは論外、不必要なウソはいけない。
書類ができていなかったなら、
当然上司の次の質問は「なんで出来なかったのか?」になる。
ここでの正しい返答は、謝罪でもなく「理由」である。
上司はただ進捗状況を確認したかっただけかもしれない、月曜までというのは無茶振りだったと自覚していたかもしれない、書類に関して状況が変わった事を伝えに来たついでの会話だったかもしれない。
上司は咎めたり、謝罪なんてされるつもりはなかったかもしれない。
しかし早合点して、聞かれている事(イエス、ノー)は答えずに、聞かれていない謝罪や理由を述べているのはどうだろう。会話が噛み合ってない。相手の質問に正しく答えていない。
なぜ質問に正しく答えることが大事か
聞いたことを答えてくれない人は信用できないから。
もし自分が大金をかけて本気で何かをやりたい時、それをある業者に委託しているとする。こちらは確認したいこと、話し合いたいことががたくさんあるとする。
担当者がこちらの質問を一つ一つ「正しく」答えてくれたらどうだろう。この人なら仕事を任せられる、引き続きお願いしたいと思うだろう。
こんな担当者だったらどうだろう。こちらの質問内容に近いことを返答しているけど、なんだかはっきりしない。質問ど真ん中の返事が返ってこない。この人で大丈夫だろうか?なんだか「言葉が通じない」というか、イケてなさ過ぎる。
自分が大事な仕事を依頼するなら、どちらの担当者に依頼するか。
これは他社とのやりとりや顧客とのやりとりだけでなく、同僚、上司部下との関係も同様だ。
相手の質問が悪い場合もある
「実際に言葉で発した質問」と、「本心で聞きたい質問」が違う場合だ。
例えば、誰かが何かを買おうとしていて、本当は「値段が妥当か聞きたい」。しかしそれをはっきり聞かない、何かゴニョゴニョ違うことを聞いているとか。
「結構値が張るんですね」「ちょっと私にはお高いかもしれない」「これってみんな買ってます?」「これって普通ですか?」ゴニョゴニョ。
値段が妥当か聞きたい理由が、他の人から「騙されてるんじゃないの」とバカにされたから、とか言えなくて、余計ゴニョゴニョしていたりする。
筆者の場合は、質問者が「本心で聞きたい質問」を言葉で発するように誘導する。それから、「本心で聞きたい質問」に対して返答する。そうしないと、質問者は「本心で聞きたい質問」を自覚していないこともあるし、最初の「実際に言葉で発した質問」に正しく答えたところで相手は満足しない。
ではどうやって「言葉で発するように誘導する」のか。
筆者の場合、これは出来るとしか言いようがなく、どうやったらこの方法を人に説明できるかまだわからない。いつか、人に説明できるようになったら書いてみようと思う。
ただ、質問者も適切な質問をしてきてない場合もよくあるということだ。
まとめ
まず、相手の質問を正しく聞く。
相手は何を聞いてる?何を聞こうとしている?まずはそれからだ。