外資系で働いて知ったこと:結果の出し方

日本の組織から外資系に副業で転職して、雷に打たれたシリーズ。部署にはアジア出身のアジア人はほぼおらず、上司と同僚のほとんどがアメリカ人だった。当然、思考回路・話し合い・決断もアメリカ式でアメリカ社会そのものだった。

職場はアメリカ社会だった

関わる人はハーバード、スタンフォード、オックスフォード、バークリーといった超一流大学を出ている人ばかりだった。しかもその組織は非常に有名でブランド力があるため、アメリカの競争社会で勝ってきた、上昇志向が強く非常に優秀な努力家しかいなかった。

そのため、筆者が属していた"アメリカ文化"はアメリカの一部であるだろう。しかし日本の組織とは全く異なる点があったのは確かだ。


結果を出す事に、焦点を当てている

当たり前なのだけど、日本でももちろんそれを目指して動いていると思う。しかしその「結果を出す」ということが全く違ったのだ

必ず当てる、必ず成功する、という姿勢が全く違う確実に結果を出すために全てをフォーカスしている「結果を出す為」に必要だから、手段が決まる。どういうレベルの結果を出すか、そのための最善策は何か、どれくらいの期間でどれくらいのコストが必要か。全ては確実に結果を出すため。当然、より早く結果が出る。スピード感が違う。

ミーティングが週1回行われていたが、日本の組織にいた場合と内容は全然違った。毎週必ず確実に成果を出すために、同僚らはほぼ毎日必死で仕事をしていた。仕事の中の作業内容一つ一つに、やっていることが結果を確実に出すために必要な作業・動作かを常に考え、無駄なことにリソースを割かないよう行き届かせていた。いかに合理的に、無駄は徹底的に省き、そして間違いが起きないように本当に大事なことは3回チェックしていた。


日本の組織の傾向

日本は、過程が重要視される。目標を定めたら、まずは「進めるためのシステムを作りましょう」となる。プロセスが大事で、その先に結果がある。だから結果が出るまでが遅い。何をするにも時間がかかり、無駄なことに時間やエネルギーを割いてしまっていることが散見される。その一方で、可能性を一つ一つ調べ、結果的に手堅い仕事をしたり、可能性が低そうに見えたことからの逆転があったりするから悪いだけではない。

また「真面目(風)で頑張っている姿勢、毎日実直にやっています、効率が悪くても本人は頑張っている」と周囲が判断した場合、「多少結果が悪くても頑張ってるから」と捉えられることがあるだろう。筆者のいた部署だと「何でそんな効率の悪い事・そんな方法をやってるの?必要あるの?それって結果を出すのに最善策なの?意味がわからない」となる。


潜在意識

日本は「限りある資源・予算・場所の中からどうやってやるか」という潜在意識がある。

アメリカは、資源・資金・場所が比べ物にならないほど潤沢だ。お金があるので、どんどん進めて、どんどん結果を出していく。無駄遣いの規模もとんでもないが、そのスピード感はそう簡単に追随を許さない。より早く結果を出すことで、更なる先へ真っ先に走り出すことができる。それによりまた資金を生み出し、スピードは加速される。


日本の組織で働いている時

おかしいとか無駄に思うことがあっても、そういうモノなんだろう、システムを変えるのは大変だし、と受け入れて流していた。

筆者は専門職(本業)とそれとは違う専門的な業界(副業)に携わってきたため、本業・副業以外の業界に関しては疎い。それを踏まえての筆者の経験である。外資系では副業で就職した。
日本で所属していた組織が日本のトップクラスではなかったのは自覚している。しかしそこそこ成果が出ていた組織だったが、外資系とこうも違うのかと驚いた。


まとめ

日本の組織でも、もちろん結果を出すために動いていた。しかし、外資系の「目的・結果に一直線が当たり前であること」を見て、雷に打たれた。結果を出すために全員が全集中していたら結果がこれだけ早くでるのは当然だな、と愕然とした。

もちろん日本のやり方にもいい点はある。ある時アメリカ人上司に「日本は一つ一つ確認して進めていくからよい」と褒められたことがある。

他にも働いてみてから何回か雷に打たれたことがあった。気が向いたら書こうと思う。


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