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読書感想 京極夏彦さん 書楼 弔堂 待宵

京極夏彦さんの新刊。
書楼 弔堂シリーズの第三弾 6年ぶりの新刊です。

長女に京極夏彦作品を読ませたところ、ハマってしまい(^_^;)
今では親子揃ってこのシリーズ大好きです。
近場の本屋に訪れた際に出ているのを見つけ、二人で驚喜してました。

ハードカバー 500P余りを半日で読破してしまいました(^_^;)
相変わらず面白い。

以下 本編内容に触れるところございますので。













−−−−−−−−−−−−−−−− これより----------------

舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。
なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があるらしい。その名は “書楼弔堂(しょろうとむらいどう)”。
思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二……。そこには、迷える者達が、己の一冊を求め“探書”に訪れる。
「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう——」

公式ページより

 過去に、訳あり風の甘酒屋の親父が主人公。
 馴染み客である、酒屋の次男坊が文学かぶれで、この二人を中心にお話が色々展開されていきます。
 登場人物は、皆明治の文豪他、有名な方々です。
 個人的には、半七捕物帳を一頃読んでいた事もあり、岡本綺堂の話が好きかな。

 主人公の出自については、回想から思わせるところが色々あり、後半の展開も面白いです。 
 エピソード中に、藤田五郎と言う名前が出てきた辺りで、ニヤリとしたり。
 京極さんの先の作品、ヒト殺しに繋がるところもあります。

江戸が遠くなりつつある時代、それを引きずった人達の生き方・・その辺りの描写が何とも面白い。

 京極ファンであれば、お勧めな作品です。
 
 四部作構想だとの事ですが、次はまた5年くらい先かな・・(^_^;)


 

 


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