しんどいの先に

【ロングコートダディ 単独ライブ じごくトニック】
NGKは現地にて、草月ホールは配信にて拝見しましたので、感想等諸々…(アフタートーク拝見後、堂前さんのnote拝読後に書いています)。 

いつもの如く、単独の実感が全く無いまま着席。
満席ではないとはいえ、これだけの人がロングコートダディを観に来たんだという事実に、勝手に誇らしくなる。
開演までじっと待つ間の変な緊張感。もっとリラックスして待ちたいとも思うが、単独には付き物だと諦めている。別に緊張=悪い事でもないし。
そんな私を余所に、隣の人はコンビニのおにぎりを食べていた。
緊張はどこかへいった。


ここからネタの内容に触れた感想です。
◎厳格お父さん
お父さんの言ってる事がまともだから、厨二臭いセリフが際立って良いな。我が家では厳格で通ってるけど、ご近所さんからは「あの歳まで厨二を拗らせた人」とか思われてるのかもって考えたら、可哀想でおもろい。
「闇に抱かれて眠りなさい!」で泣いちゃうの好き。そのセリフ、ダメージでかいのかw
この息子の反抗期を見てみたい。めちゃくちゃ口喧嘩してほしい。
指切りだけ(?)するの可愛い。🐕のぬいぐるみが可愛い過ぎてびっくりした。欲しい。 

◎時をかける兵藤
私も『時をかける少女』を観た事がない人間なので、要所要所のオマージュはわからなかったけど、むちゃくちゃおもろかったな。時かけ観ないと。
テツさんのあのセリフで笑わん人いる?DVDに残らないのが勿体無いおもろさ。テツさん、絶対人たらしだわ。
兵藤が本当に愛おしい。まず、テツさん=世界って思考が好き。20回もやって、なんで1回も酒に辿り着かないんだ!兵藤!w 逆に1回目が何だったのか気になる。
チャミスルが(間接的な)原因で死ぬテツさん…
兵藤がいろいろ説明し始めるところからの、顔の角度がはちゃめちゃに好きなんですが、誰の共感も得られなそう。言葉で説明できないので、本当にニュアンスでしかないです。 

◎カットステーキランチ
オチの大勝利。これ思いついた時、相当気持ち良かっただろうな。
傷付いてないマウント上手いなぁw
「ヤって」じゃなくて「シて」なのが良い。こういう逸らした言い方できるのが、他の言語にはない良さよなぁ、とか日本語の奥深さを改めて感じた(お下品な感じ方)
遅刻される、店長、なっちゃんの3コンボに、カヤマちゃんでトドメ刺された後に、何か食べるのさえキツいのにw 🥩の焼ける音で心抉られるのしんどいw 

◎ランプの精
正直スモークに気をとられて、内容は入ってこなかった。入ってこなかったというより、溢れるスモークの方が強かった。いい感じにスモークを焚くって難しいのね。
角度によって、スモークの見える景色が違うから、常に誰かしら笑ってておもろかった。
換気タイムに繋げるの流石でした。
1回8万て… 

◎ヤンキー大敗
冴えない学生役が合い過ぎている。
やってる事は最低なのに、結果的にヤンキーに同情してしまう。クニシマ君も何故か謝っちゃう始末w
クニシマ君がやって来た時点で24いかれる事が確定してるのに、あんなにはしゃいでからかうヤンキーおもろい。
もしかしたら、4人とも来る方に賭けてたら成立しないから、自ら進んで来ない方に賭けたのかもしれないし、賭けさせられたのかもしれないと思ったら切ない。
バイクの事になると途端に真面目になるヤンキー、何???? 

◎脱がせてもらっている時間は時間に含まれていないと思っていたでござる
ショートネタの天才なのよ
レンタル8万て… 

◎魔物
 華ちゃん、ブスなのになんであんなに可愛いんだ、、、 
言わない優しさって、一生背負っていかないといけないんだな…
華ちゃんはきっと、🧹でみっくんの手を叩いた事なんて忘れているだろうに…
大阪では思うようにウケなかったって仰っていたけど、観てる側は全然感じなかった

◎じごくトニック
始まり方の演出えげつない、、、心掴まれた、いや、心臓撃ち抜かれた(?)
死ぬ前に思い出したい、人生のワンシーンになった。色んな事を忘れても、あれを生で観た、あの瞬間だけは忘れたくない。大阪公演の方が、撃って、倒れて、タイトルばーんの(語彙力)流れがスムーズだった気がする。ここの部分を何度も楽しめるというだけでも、円盤を購入する価値がある、個人的に。 

自殺したとされる小説家の名前を組み合わせたのが『オサジマヤスナリ』とnoteで読んだ時、オサジマって苗字の小説家がいるんだと思って、検索までしちゃったの恥ずかしい。自分のアホさに天を仰いだ。 

自分が死んだ時も太った死神が担当についてほしい。絶対笑っちゃうけど。
こんなに親しげに説明してくれるのも、この死神さんならではなのかな。普通の死神は淡々としてそうだし、あんなノリツッコミもやらないw この人(?)柄の良さが仇となって、いい意味で仕事できなさそう。
ノリツッコミのくだりで、ヤスナリが戸惑いながら、消え入るような声で言う「ぇぇ…」がたまらなく好き。これも共感が得られないポイントかな。 

「何になれるかな?ドキドキ ランダム転生〜〜〜〜!!」は、きっと陽気に言うように決められているんだろうな。このシステムが決まった時、相当盛り上がったんではなかろうか。そんな妄想を勝手に膨らませるの楽しいよね。 

一回目のすぐ罰のところは、全部観た後だと見方変わってしまう。切ない。自分が燃やされてるのに「何燃やしたらこんな音になるの?!」は相変わらず笑うけどw
「気を遣ってくれ」のところ、東京ではあんまりだった?めっちゃおもろいのになんで。 

死神さんが座るの少ししんどそうなのおもろい。
転生ガチャしてる時、ほんとに楽しそうで微笑ましい。人間とか絶対SSRだろうな。スマホのような機械、じっくり見たいな。引きでしかわからなかったから細部も気になる。
カトンボの飛び入り参加、ファインプレーもあったし、めっちゃ良かった。あんな拍手笑いになるって事は、お客さんも結構見えてた?それも凄い。
Special Thanks  カトンボ 

『地獄=魂鍛えるとこ』という発想に脱帽。
こういう堂前さんの自由な発想が好き。
堂前さんが山葵食べられないの意外。山葵が食べられる人は、頭の悪い言い方で書くと舌がバグってるから、少し丁寧に書くと辛みを感じる部分がしっかり機能していないからっていうのを何かで聞いた事があって、今調べてみたけど、そんな事全く出てこなかった。自分の記憶がバグってるだけでした。 

拳銃が20万は安いなぁと思った。子どもでも手に入ってしまう金額恐ろしい。 

自殺の理由はお笑いとリンクしてる部分が多過ぎて辛い。どこまで現実と重ねているのかはわからないけど、賞を獲ってからの方がしんどい、或いは賞を獲った事自体が重荷になるって部分に胸を締めつけられる。
「何か書かなあかんのに…」からの話し方、気持ちがこもっていて好き。その分見ていて苦しい。 

ジムのくだり好き。兎さんの驚き方めっちゃおもろい。ネタであんまり見ないから、今後見れると良いな。
「こんなジム見た事ある?」の振り向き方が絶妙でめちゃくちゃ好きだったけど、例の如く共感は得られないでしょう。 

大阪公演では2回目の罰で笑いが起こってて???だったけど、東京公演の方では「もう死ぬなよ!お疲れー!」で笑いが起こってた。私はこのセリフに涙腺が刺激されるので、特大の???でした。全くディスってるわけではないです。解釈や受け取り方の違いなのか… 

死神さんが書いた小説の続きが残っていたり、「しんどいくらいがちょうど楽しい」って考えがヤスナリにあったりするのを見るに、魂を戻す方法ではなく、敢えてリスクの大きいランダム転生をさせたのも意味があったんだなぁと。確実で安全なのは、絶対に前者だし。
魂を戻す方法でも小説の続きは残っていたかもしれないけど、そこは都合のいい解釈をします。 

ヤスナリの友達がOPの息子っていうのは、正直に言ってしまうと気付いてませんでした。後々見返してみれば、とてもとてもわかりやすく描写されているのに情けないです。
アフタートークで中谷さんがボロクソに攻撃されていましたが、全部自分に言われているようで恥ずかしくなって、気付いてた側の立場で見ていました。わけもわからず、自分で自分に嘘ついてました。 

『トンボ→キリン→桜→ポメラニアン』って、ヤスナリのガチャ運良過ぎ。


死神さんに言ったら笑い転げてしまいそうなちっぽけな理由で、自分も死にたくなった時があったし、誰だって大なり小なりしんどい事を経験して今を生きているからこそ、みんなに刺さるコントだった。
でもこのコントがただ面白いだけの、ただただ笑えるだけの作品になる日が来れば、それが一番幸せだと思う。


noteを読んでの感想もチラッと…
ロングコートダディさんの単独はハードルが上がりっぱなしで、そこのプレッシャーもあるはずだけれど、毎回そんなものを跳ね除けた作品で楽しませてくれる。楽しむどころか、救われたりもする。
そんな素晴らしい作品を生み出す方が、卑しい人間であるはずがない。
私のような極薄人間(究極に薄っぺらい人間)でさえ、評価されたいし、チヤホヤもされたい。
だからそんなに卑下しないで、堂々と舞台に立ち続けてほしい。
こんな事を思った次第です。


全体を通して私事ですが、自分の名前が出てきた事がちょっとしたサプライズで嬉しかったですね。出てきた瞬間、鼓動が猛烈に激しくなりました。 

OPEDやブリッジVの感想を削ったにも関わらず、読みづらい上に意味のわからない長文になってしまいました。
言葉の選び方も構成も、上手くなりたいものです。
ここまで読んで頂いた稀有な方がいらっしゃれば、有難うございました。



単独終わり、フォロワーさんでありながら、自分にとってはかけがえのない友人とホテルで朝まで盛り上がり、あれやこれやして帰路につく。
疲れたし大雨だから、と久々に利用したタクシーの運転手がタメ口で完全に舐められていてしんどかったけれど、これもまた自分を強くするのかもしれない。

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