吉本ばなな

吉本ばななです。主に小説を書いています😊noteは私の最前線です!

ばな子とまみ子のよなよなの集い

よなよな、人生について意味なく語り合うばな子とまみ子。 全然違うタイプだからこそ、野生児まみ子の言うことを聞くとばな子こと小説家吉本ばななは、いつもはっとするのです。 それからまみ子はあるとき、彼女の書いていたすばらしいブログを全部削除してしまったので、あのすばらしい考え方をなんとしてもまだまだ読みたい私、ついにまみ子を再びひっぱりだしました。 私がなにかに気づくように、みなさんもばな子とまみ子の全然違うのに「自由」についてだけは一致している考え方や様子を見て、ヒントを得ることがあるかもしれません。 コメントもお受けします。みんなでそれを眺めながら意見をのんびり書き込んで、じんわりとイメージがふくらんだりするのもいいですね! ゆるゆるの不定期更新ですが、月に1回くらい、ゆっくりと自由についてみんなで考えてみるくらいがちょうどいいと思っています。

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よなよな58 よなよな講話

ばな子 ギンギラギンにさりげなく ちょっと見たこと、聞いたこと、そうしたほうがいいと言われたことに、人はどれだけ縛られているんだろうとたまにゾッとします。 作った野菜はみんな大切にいただく系の話もそのひとつです。 うちの屋上の陽当たりが異常で、サボテン以外はなかなか育たないんだけれど、とにかくチャイブとパクチーがもう食べられないほどに硬く育って、結局使わないで鑑賞してるだけ。わさわさ来いよ!と思っていた明日葉はまだおひたしになるほどにも育たず。 うちには実がなるにはオスと

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よなよな57 よなよなGO NOW

ばな子速さと軽さまみちゃんが字をさっと読めないとは決して思えない!ような文章とかやりとりをさせてもらっていて、その新鮮さに対して「偏りよありがとう」とは決して思わず、思うわけもなく。感謝する先はまみちゃんがこの世にいることです。
私も、私に偏りがあるからあんな変わった小説が書けるんだということを、ご先祖さまや親に感謝とかしたりはせず(別のことではもちろんしていると思うが)、自分の普通を突き詰めただけなんですよね。 その匂いというのか、まみちゃんから吹いてくる自由の風を感じるこ

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よなよな56 よなよなゴロー再び

ばな子 命を取られる 最近は発達障害もすっかり「治さなくちゃいけない病気」になっちゃって、すっかりお金になるようになった。 発達障害と言ってしまったら私もそうだし家族もみんなそう、実家も親戚も全員。困ったものです。療育を受けた方がいいのは私です。 血筋からして無敵というかなんというか。 そしてそれをふまえて考えると「精神分裂病」って、すっごい名前でしたね。時代とともに不採用になるはずだ。

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よなよな55 よなよなgogo

ばな子それだけ 予感はあったんですよ。 編集の人が前日ドタキャンして、結果骨折にまで至ったあの取材の旅の後、ふだん私にはない締め切りというものがある(記念号だったのでずらせなかった)、八丈島の小説をかなりの短期で書いたんですよね。 絶対クオリティを落とすまい、と気合を入れて。 そのとき、あれ?なんか自分はもう戻れないな。怒りによってでも、思想によってでもなくって、何かが変わって戻れなくなってるな、と思ったんです。 前回も書いたけれど、いきなり子どもに戻っちまったなって。でもま

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どくだみちゃん と ふしばな

吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですがTwitterに遊びに来て感想聞かせてくださいね。

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デザイン

✳︎今日のひとこと あまりに偉大な人を亡くしたことにまだショックを受けているので、デザイナー中島英樹さんについての記事が続くことをお許し下さい。 とても個人的な内容のように思えますが、自分の才能そしてそれを保つ方法として、いろいろな人に役立つと感じています。

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魔法

✳︎今日のひとこと 「僕は、借金をしてでも、頭の中にだけあるデザインを、この目で見たいという欲求ばかりです。デザインだけが、神々しく頭の中に見えます。僕は、デザインを通して人の幸福を願うばかりですが、足を引っ張る人ばかりで。僕が、間違っていると思ってしまいます」 亡くなった中島英樹さんが晩年におっしゃっていた言葉です。多分、この頃もうかなり体調が悪く、肺水腫や視界の乱れ、脳の血管の詰まり、発作を抑える薬の副作用などで、生きているのがやっとだったんだろうなあ、と思います。きっ

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備える

コメントとか、短い原稿とか、昔の本の増刷とかの分だろうな、と思われる、不思議な額の入金があったときは、きちんと調べます。 正確には、自分も見るけどザルなので、スタッフに毎月なるべく細かくチェックしてもらいます。 というのも、踏み倒しがあまりに多いからです。特にコメント。私は踏み倒しをしたところとはもう仕事しないので、その基準にもなってとてもいいです。

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謎も意味もない

✳︎今日のひとこと デザイナー、アートディレクターの中島英樹さん(私の、「Bananadiary」や「吹上奇譚」シリーズや「ひな菊の人生」や、あらゆる本の装丁を手がけてくださっていた)が脳梗塞で急に亡くなりました。 世界は、彼を失ってますます悪くなっていくのだろうと思いました。 逆に、世界は彼をもういたくないと思わせるところまで悪くなっていたのだろうとも。

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よしばな書くもん

限りなく小説に近いエッセイと、短編〜中編小説のマガジンです。 全く規制はなく長さもまちまちですし、校正がかかってないので誤字脱字もあります(だからここでしか発表できない)。ライブな感じをお楽しみください。 コメントは受けつけていませんが(読む人それぞれの静かな時間を大切にしたいので)、Twitterにはいつでも遊びにきて感想を書いてくださいね。 曲のように一編ずつ買い切り。そしてそういうわけでひとり文芸誌。 そのうち本にまとまりますが、そのために書いているのではなく、単に自由にやりたくてやっています。 小さなお茶うけに、人生の謎をとくちょっとしたヒントに。 ほんとうに読みたいなと思ったタイミングで、気が向いたときに、好きな場所で。

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「死に触れる」中島英樹さんの新雑誌に寄せた文章。追悼のまえがきを添えて。

まえがき 「吹上奇譚」「ハチ公の最後の恋人」「チエちゃんと私」「どくだみちゃんとふしばな」「BANANA DIARY」、その他にもたくさんの私の本の装丁を手がけてくださったデザイナーの中島英樹さんが脳梗塞で急に亡くなったのは、中島さんが編集長をやる新雑誌を作っている最中のことだった。 そこに私の文章を載せたいと依頼されて書いたのが、下記の「死に触れる」という原稿だった。 〆切はもっと後だったけれど、私はすぐに読んでほしくて書き上げてしまった。 中島さんは(今思うともう、そう

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よしばな書くもん 7 「下町サイキック3 ぼたんどうろう」

 その女の子が生きてる人じゃない、というのはじゅうじゅうわかっていた。  でもなんだかかわいそうで。  その頬の張りや、ふくらはぎや肘が。今は透けてしまっているけれど、ほんの少し前まではどんなに鮮やかに光っていたんだろうと思うと、やりきれなくて。  あまりにもリアルに、彼女が元気だったときを感じさせられて。  生きていたときと今の状態のギャップが哀しすぎて、あまりにも哀しいから逆に惹きつけられてしまった。  そのときの私は、ふだんと違う日常を送っているというだけのことから、心

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よしばな書くもん 6 「炎」

同級生のデュークが失踪したのは、大学2年生の初秋のことだった。 僕は
就職だとか進路だとか口には出していても、まだ未来は海のように茫洋としていて、ただ流されているだけなのに舵を取ることさえ思いつかず、自分の人生がいつか終わる実感などまるでなかった。 デュークがいなくなったことによって失われた僕の小さな一部分は、最後に残っていた無邪気な子ども時代の懐かしい果実だ。 昨日いた人は今日もいる、離れてもみんなずっとどこかで無事に生きていく、自分の知っている範囲で恐ろしいことなど決して

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よしばな書くもん5 「下町サイキック2 清濁」

 それは私にとってあまりにもいつもの光景だったから、日々あたりまえのこととして眺めていた。でも、よく考えてみたらけっこう変わったことだったのである。確かに引っ越してきて最初に見たらぎょっとすることかもしれない、そんなこと、考えたこともなかった。  冬が近いある夕方、私は放課後に友おじさんの自習室の窓辺の席で宿題をやっていた。たまに目を休めるために窓の外の様子を眺めるのが好きだった。それも私の大切なルーチンだ。特に珍しいものも美しいものもないが、車や人々が動いているし空の色も見

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よしばなちょっと置き

既出のエッセイなどを仮置きするところ。

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