見出し画像

EIBOS 3D Filament Dryer CYCLOPES レポート(使用編)

未購入の方が、一番気になるのは、そもそもフィラメント乾燥機は必要なのか?。必要ならどのような乾燥機が良いのか?。という点だと思います。

フィラメント乾燥機は必要か?

結論としては、あった方がいいかなという感じです。一旦、フィラメントが吸湿してしまうと、乾燥剤では排湿させられないので、もし、吸湿しまった場合は、乾燥機が必要になると思います。

CYCLOPESはフォラメント乾燥機としてどうか?

機能的には問題ありません。気になった点としては、夏場、この乾燥機でフィラメント保管はできない※という点です。ファンで外気を取り込む仕組みで、密封されたケースでないため、湿気も取り込んでしまいます。シリカゲルを入れておくと、最初は湿度が下がりますが、やがて外気と同じ湿度になります(シリカゲルもピンクに変色)。

この乾燥機はカタログ的には70度まで温度を上げられるので、NylonやPCフィラメントを使う方には向いています。私は、PLA(50度)とABS(60度)しか使わないので、すこしオーバースペックです。

※自作パーツで穴を全部ふさいでみたところ、シリカゲルで湿度30%以下を1日保つことができました。

画像1

シリカゲルの乾燥につかえるか?

結論は、シリカゲルの乾燥には使えません。この種の機器は乾燥機というより、保温機と思ったほうが誤解が少ないと思います。

 確かに加熱を開始すると湿度計の値は下がります。ただこれは容器内の温度が上り、相対湿度が下がっただけのように思います。絶対湿度に換算すると逆に増えている感じなのです。(この辺の理屈は、私の頭では無理だったので、どなたか教えていただけると助かります)。

やはりシリカゲルは電子レンジで乾燥させるのがベストだと思います。

ファンの騒音

ファンの音は、それなりに気になる程度です。

画像4

まとめ

まだ、吸湿したフィラメントがない場合は、購入を急ぐ必要はないと思います。ジプロック+シリカゲルで保管しておかけば、吸湿を防ぐことができます。

おまけ

この乾燥機はAdventurer3の脇に置く予定でしたが、プリンターの電源コネクタが出っ張いてじゃまでした。そこで、CYCLOPES用の長い脚を作成して換装したところ、いい具合に、横におけるようになりました。

画像2

画像3

追記(2021.9)

先日、PLAを使用していてノズルからフィラメントが吐出しないことに気づきました。最初は、目詰まりかとおもったのですが、どうも、エクストルーダーのところでフィラメントが折れていました

フィラメントを曲げてみると簡単に折れてしまうことに気が付きました。以前から、多少、糸引きはありましたが、これは、あきらかに吸湿の症状です。加熱時のパチパチ音はありませんでした。

早速、この乾燥機を使ってみたところ、糸引きがなくなり、フィラメントの柔軟性も戻りました。吸湿には気を使っていましたが、やはり限界はあるようです。やはりフィラメント乾燥機を購入しておいてよかったと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?