見出し画像

2024年パリオリンピックで使用される最先端テクノロジー技術

2024年のパリオリンピックでは、8/5現在、日本の金メダル獲得数は9個と国内でも盛り上がりを見せています。
オリンピック中継を観戦する機会も多いと思いますが、注意深くみてみると最先端のテクノロジーが多くの場面で活用され、スポーツの観戦体験や選手のパフォーマンス向上に大きな影響を与えることが想像されます。
ここでは、多くの先端技術の中から3Dアスリートトラッキングシステム、ボリューメトリックビデオ、LEDを使った気球型聖火についてピックアップして紹介します。

3Dアスリートトラッキングシステム

オリンピックパートナー企業のインテル社が提供する3Dアスリートトラッキング(3DAT)システムは、AIを活用したコンピュータビジョンソリューションです。この技術は、選手の動きをリアルタイムで解析し、詳細なデータを提供します。具体的には、選手名、加速度、時速、順位などの肉眼では見えにくい競技データを可視化するもので、複数台のカメラの映像を基に選手のフォームや動きを捉え、姿勢推定アルゴリズムを用いてリアルタイムに分析を行います。

この技術は、試合中の放送においてデータをオーバーレイ表示するだけでなく、選手のトレーニングにも活用されます。コーチやトレーナーは、3DATシステムによって提供される詳細なデータを元に、選手の動きの改善点を特定し、効果的なトレーニングプログラムを提供することが可能です。

ボリューメトリックビデオ

ボリューメトリックビデオは、複数のカメラを使用して、選手やシーンをあらゆる角度から撮影し、3Dモデルを作成する技術です。この技術により、観客はまるで現場にいるかのように、さまざまな視点から試合を観戦することができます。

ボリューメトリックビデオは、特にリプレイやハイライト映像においてその真価を発揮します。異なる視点からの映像を提供することで、観客は試合の重要な瞬間をより深く理解し、楽しむことができます。また、この技術はVRやARと組み合わせることで、より没入感のある観戦体験を提供することも可能です。
日本ではプロ野球中継で活用されており、キヤノン・日本テレビ・読売新聞東京本社が放送文化基金賞(放送技術部門)を受賞するなど話題になっています。

LEDを使った気球型聖火

2024年のパリオリンピックでは、伝統的な聖火台に代わり、LEDを使用した気球型聖火が登場しました。この革新的な聖火は、環境に優しく、視覚的にも非常に魅力的です。

この気球は、五輪期間中毎日、日没後に空に浮かび上がり、数千人の人々が集まっているそうです。
まるで本物の炎のように見えますが、実際には火を使わず、LEDでライトアップされ、水蒸気に光を投影することで、炎のような見た目を実現しています。一部の人々からは、五輪閉幕後もこの美しい景観を残してほしいという声が上がっているそうです。

まとめ

2024年のパリオリンピックでは、3Dアスリートトラッキングシステム、ボリューメトリックビデオ、LEDを使った気球型聖火といった最先端のテクノロジーが導入されています。テクノロジーの進化により、スポーツの未来はますます明るく、楽しみが広がります。中継の観戦時に注意して見てみると他の新しい技術の発見があるかもしれません。

株式会社ディーワンでは様々な先端技術を活用したR&D、開発協力なども行っております。最先端テクノロジー技術を活用した開発会社をお探しでしたら弊社コーポレートサイトよりお問い合わせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?