エルサレムのイチゴ

【第35回】今週のアルジャジーラ〔サウジアラビア〕

金曜日なので、「今週のアルジャジーラ」をお届けします。さっそくですが、今週の気になる記事はこちら。

Saudi King Salman invites Qatar pilgrims to Hajj

ハッジ……この単語に聞き覚えのある人はいるだろうか。サウジアラビアでハッジときたら、そう、「今週のアルジャジーラ」の記念すべき(?)第1回目で取り扱ったテーマだ。

【日記/57】今週のアルジャジーラ〔サウジアラビア〕

第1回目を更新しているのは、2016年の9月9日。もうそんな季節か、という感じである。つまり、サウジアラビアにあるメッカへの巡礼をさす「ハッジ」という単語が出たということは、「今週のアルジャジーラ」がもうすぐ1年ということなのですね! よく続いたな〜。イスラム教に親しむと、毎年6月頃は「あ〜ラマダンの季節か〜」という気分になり、9月頃は「あ〜ハッジの季節か〜」という感じになるので、意外と感慨深く季節をむかえられる。

昨年扱ったハッジの記事は「�"ジャマラートの投石"が危なくて大変」という内容だったのだけど、今年はどうか。今年選んだ記事で言及されているのは、カタールである。サウジはじめ様々なイスラム国家に断交され中東でハブられている、あのカタールである。

断交されているわけだから、当然、カタールの人間がサウジに入国することはできない。しかしカタールだって中東のイスラム国家、当然イスラム教徒がいるわけで、断交されているからといってメッカ巡礼ができないのはさすがに可哀想だ。というわけで、ハッジ目的であれば特別にカタール国民もサウジへの入国を許可しますよ、ということにしたらしい。カタールの外相はもちろんこの決定を喜んだが、「ハッジ関係なしに政治的・経済的封鎖も早いとこ解いてちょーだいよ」と口をはさんだ。

しかし当然懸念されていることもあるようで、ある人物はTwitterで「巡礼者がサウジでテロとかの罪で逮捕されたりしそう〜」などとつぶやいている。

(※アラビア語読めないけどそういうことが書いてあるらしいよ!)

(※アラビア語めっちゃ勉強したい、でもめっちゃむずそう)

ところで、話は変わるけど、Twitterは早く同時翻訳機能みたいなのをつければいいのに、と思う。せっかくワールドワイドに繋がっているのに、私を含め、フォローしている人の大半が日本語話者である、という人は多いはずだ。私がTwitterでフォローしている日本語以外話者は、トランプ大統領、バンクシーbot、それからクルド人部隊のペシュメルガ、あとはアルジャジーラの関係者数名。だけど、本当はもっともっと、日本語以外をしゃべる人と繋がれたらTwitterは面白いだろうな、と思う。厳密にいえば今もポチッと押すと翻訳してもらえはするのだが、そのポチッすら心理的には重いわけで、早く「同時」翻訳機能を実装してほしい。アラビア語もフランス語もドイツ語も、全部日本語に翻訳されてTLに流れてくるようになったら面白いだろうな〜。Google翻訳程度のものでいいから。技術的にどれくらい難しいものなのか素人の私はさっぱりわかってないのだけど、実装されたら久々に「インターネット最高!!!」と叫ぶことができそうだ。言葉の壁は、「勉強しろよオメー」という話なのだが、他力本願で早くどうにかしてほしいと思う。

というわけで今週はここまで。カタールの人々が無事サウジに入国でき、大きなトラブルなしにハッジを済ませることができたらいいなと願っている。また再来週!

شكرا لك!