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【愛用品リスト/9】スイスミスのココア

口数は少ないくせに態度がデカくふてぶてしいからか、隣に立ったとき、「あれっ。意外とちっちゃいんだね」と人に驚かれることが少なくない。そう、私の身長は156cm。デカいのは態度だけで、けっこうミニマムなサイズで人間をやっているのである。

ミニマムサイズなので、部屋の電球が切れたりすると一苦労だ。どうするかというと、まず、ハードカバーの厚みのある本を15冊程度用意する。それを、ワークチェアの脚の下に、3冊×5脚分いい感じに敷き詰める。そして、グラグラと揺れるワークチェアの上におそるおそる飛び乗り、毎回「これが私の脳裏に映る最後の光景になるかもしれない……」と、すっ転んで頭を打つ覚悟を決めながら、電球を取り換えるのである。今のところ、まだ生きているので「脚立買えよ」等の指摘は受け付けていない。

先日もまた、電球が切れたので取り替えた。前の住人が残していったと思われる白い光の電球を、オレンジ色の光の電球に。新しい電球を買いに出かけるのは不要不急か? とかめんどくさいことを考えたくないので、外出自粛要請が出る前に切れてくれてよかったと思う。これで、私の部屋の灯りはすべてオレンジ色になった。一箇所だけ白い光の電球のままなのがずっと気になっていたから、すべてオレンジ色の光になって、いま部屋の居心地が過去最高にとってもいい。電球の取り替えは前述のとおり命が懸かっているので、そう易々とは行えない。だから、白い光の電球の寿命が切れるのを、長年のんびりと待っていたのである。

電球は切れるしMacbookAirは壊れるしで、去る2月は、思えばなんだかいろいろなものを交換していた。まあ、いまのこの動きにくいときではなく、早めに交換時期が訪れてくれたのはラッキーといえばラッキーだったのかもしれない。日記にも書いたけど、私はいまStay Home生活が快適でしょうがない。このまま世捨て人になってしまうんじゃないかと不安になるくらいStay Home生活をエンジョイしている。オレンジ色に統一された部屋の灯りは、この快適な暮らしに大きく貢献してくれていると思う。

読書と映画鑑賞と仕事をしていればエンドレスに時間は過ぎていくが、せっかくなので、H&F BELXのルイボスティーをはじめ、なんかいろいろなお茶やらコーヒーやらココアやらを買い込んで、さらに家で過ごす時間を快適にしようとしている。そう、それで思い出したんだけど、ココアはやっぱり森永じゃなくてスイスミスだよね。森永派の人、ごめん。私はこれがいちばん美味しいと思う。

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4月8日、私はプラハ発の飛行機に乗り、ワルシャワ経由で成田空港に帰ってくるはずだった。旅行に行き損ねてからというもの、ずっと未練がましく「本当は今日……」と思っていたが、そんな日々ももう終わり。これからは、とにもかくにも日本での生活である。

ココアには晴れの日よりも、雪や雨の日がよく似合う。せわしない日よりも、のんびりと読書したい日によく似合う。だから、本当はリトアニアから夜行バスに乗ってワルシャワに行きたかったけど、その予定が潰れて、雪が降り積もる中ココアを飲んでいるのもそんなに悪くなかった。本当に、次に飛行機に乗れるのはいつになることやら。

スイスミスのココアは、ずっとずっともちろん森永よりも好きだったのだけど、近所のスーパーとかじゃなくてカルディとかじゃないと売っていない。そして私はなぜか「飲食物はAmazonで買わない」という謎ルールが自分の中にあり、時は過ぎ去ってすっかり忘れもう2年くらい飲んでいなかったのだけど、このご時世なので「飲食物はAmazonで買わない」ルールは撤廃。久々にスイスミスのココアをAmazonで買って飲んだら、やっぱり美味しかったですね。いやー、そうなのよ、この味なのよ。なんでもない時間を一瞬で贅沢に変えてくれる素晴らしい味。

ちなみに、私がスイスミスのココアをすべてのココアの中でいちばん美味しいと思う理由は、「いちばん甘い気がするから」である。もっと何か描写できないのか。相変わらず解像度ガバガバのバカ舌だが、とにかくココアはやっぱりスイスミス。なぜなら、いちばん甘い気がするからです。

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