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【日記/34】事前に予告している人を見るとぞわぞわしてしまう病気

『旅と日常へつなげる』という書籍を発表して、もうすぐ一ヶ月になろうとしている。何それ? という人は、amazonの該当ページをご覧ください。

(※リンクこちら↓)http://www.amazon.co.jp/dp/B01D2ZB72E/ref=cm_sw_r_tw_dp_ta.fxb0PSM6VB

覚えている人がいるかどうかわからないが、というかそもそもみんなそんなこと気にしていないと思うが、私はこの電子書籍を出すことを、SNS等で事前には一切触れていなかった。amazonの予約ページができたのを自分の目で確認してから、初めてブログで告知を行なったのである。

昨年の夏、SOLOで連載が始まったときも、第1回目の記事が公開されてから数日経ったのち「始まったよ〜」と告知したし、旅行に行くときも、毎回当日になるまではSNS等で一切そのことを話題にしない。これは、何かポリシーがあってそうしているのかというとそういうわけではまったくなく、単純に「怖くてできない」のである。

電子書籍の例でいれば、書いたはいいもののamazonの審査に引っかかるんじゃないかなどいろいろなことを気にしてしまい、予約ページができるまで「本当に出るのか?」と半信半疑だった。旅行の例でいえば、「前日にインフルエンザにかかって出国できない可能性がある!」というようなことを毎回気にしており、飛行機の目の前まで来て「あとはもう親が突然死ぬとかしない限り乗るしかない」みたいな状況になるまで、やはりSNS等での発信は控えてしまうのである。

そんななか、「一ヶ月後に◯◯を始めます!」というような告知というか予告をしている人を見かけると、単純にすげーなと思う。嫌味ではない。私はなんというか、「不可抗力」のようなものをまじで怖れているのだと思う。不可抗力とは、インフルエンザとかノロウィルスとか事故とかそれこそ災害とか、親が死ぬとか自分が死ぬとか友達が死ぬとかそういうことである。「一ヶ月後に◯◯を始めます!」と宣言しておいて途中で自分が死んでしまったら、「志半ばで……」みたいになって非常に後味が悪い。

ただしもちろん、「ある程度が決まった時点でサクッと予告しちゃう派」の人たちの心境もなんとなく想像できて、おそらくそういう人は宣言することによって自分を追い込むとか、協力者や応援者を募るとか、そういうふうな考え方をしているんだろうなーと思う。そしてたぶん、そっちのほうが事態は前に進みやすい。

はー、だから私も「事前に予告できる人」になりたい。でもできない。だってインフルになるかもしれないし死ぬかもしれないし事故るかもしれないんだもの。「事前に予告している人」を見るたび、「私は社会不適合者だ……生まれてきてすいませぇぇぇん」と陰鬱な気分になり、ぞわぞわしてしまう病気を抱えてもう何年かになるが、いい医者がいたら紹介してください。

شكرا لك!