あいちトリエンナーレ2019をめぐる政治家たちの(危)発言録

――あいちトリエンナーレでは、各政治家たちを巻き込んだ舌戦が繰り広げられた。彼らの発言を引きながら、この騒動を振り返ってみよう。

【1】「日本人の心を踏みにじる」
河村たかし(名古屋市長)

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『不自由展』に対して「どう考えても日本人の心を踏みにじるものだ。税金を使ってやるべきものではない」と舌鋒鋭く批判した河村市長。10月には、この再開に抗議して会場となる愛知芸術文化センター前での座り込みを行い「知事は名古屋市民の声を聞け」などとシュプレヒコールをあげた。しかし、この座り込みは時間にしてわずか7分だった……。

【2】「津田は猛省せよ!」
大村秀章(愛知県知事)

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あいトリ実行委員会会長を務めた大村知事。彼の立場は終始「公権力こそ表現の自由を尊重しなければならない」というもの。河村市長の「税金を使ってやるべきものではない」という発言に対しては「憲法違反の疑いが濃厚」と批判した。その一方、展示作品を事務局側に事前通告しなかった津田氏にも「大いに反省してもらわないといかん」と苦言を呈している。

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