ヒロインの恋路を邪魔する当て馬キャラはなぜ登場するのか? 少女マンガの当て馬男子哀歌

――少女マンガに幽霊が出る――当て馬男子という幽霊である。構造を単純に見れば、ヒロインとヒーローが結ばれるだけの物語の中で、主人公たちの恋の障害として登場する噛ませ犬キャラの存在に、あなたは気づいているだろうか? ここでは、"少女の夢"の陰に散っていく当て馬男子にスポットを当ててみよう。

名作が続々と映像化され、百花繚乱状態の少女マンガ。しかし、基本フォーマットはたいてい一緒のようで……。

2014年に成人式を迎えた独身男女800人のうち「片思い含む恋愛の経験数」(オーネット調べ)は、1回でも恋愛経験がある女子が85・4%なのに対し、男子は77・2%だった。実際の男女の人口比(105:100)を考慮すると、12ポイントもの開きがある。そういえば周囲にも、いい人なのにカノジョがいない男子がやたら多いような……。と、実は担当編集者の「なんで可愛いコはみんなイイ男がもっていっちゃうんだよー!」というルサンチマンから始まったこの「少女マンガの当て馬男子」企画。つまり、ヒロインとヒーローが苦難を経てゴールインする、 少女の夢を満たす恋愛マンガ(=少女マンガ)の裏側で、主人公たちの気持ちを揺れ動かす、当て馬キャラの存在が気になるのだ。ある意味ご都合主義的に登場しては、主人公たちの恋愛をかき乱し、2人の絆を強くこよらせ、そして切なく散っていく彼らについて調べてみると、単なるキャラクターではなく、少女マンガという枠を超えた、女心の根源にまで至る深いモノを内包していた。

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