課題課題でオシャレのヒマなし!? これが5大ファッションスクールだ!

――東京都内で名をはせる5つのファッションスクールを、内部の声も拾いつつ勝手に採点しちゃいます!

■日本のファッションの"基準"
【1】文化学園

日本における服飾系スクールのパイオニアにして最大手校。文化服装学院や文化学園大学、同短大、同大学院などファッションに特化したさまざまな教育機関を擁するほか、自前の出版局を持ち、雑誌「装苑」「ミセス」などの発行も行う。

■文化にあらずんば人にあらず!?
文化服装学院

[創立年]1923年 
[代表的な学科]服装科
[キャンパス]西新宿
[主な卒業生]コシノヒロコ、コシノジュンコ、高田賢三、山本耀司、津森千里、皆川明、高橋盾、NIGO 
[初年度学費]120万4500円(服装科、服飾研究科)

1919年に開校した洋裁学校「並木婦人子供服裁縫教授所」にルーツを持つ、文化学園の核となる服飾専門学校。日本初のファッション学校であり、現在までに同校を巣立った卒業生はおよそ30万人。もちろんこれは日本一の数字で、同様に輩出した有名デザイナーの数でも他の追随を許さない。伝統も実績もトップクラスなら、授業のハードさもトップクラス。学校生活は非常に濃密で、学生たちは常に寝不足で疲弊している。もともとが洋裁学校だったためか、課題も実技も基本はひたすらパターンを引き倒し、縫って縫って縫いまくる。夏に浴衣を着て登校してきた女子が、「それは和裁だから着てきちゃダメ」と叱られたという「洋裁」推しエピソードも。ちなみに、卒業式に袴も和裁だからNGだとか。学生は奇抜なファッションを好み、きゃりーぱみゅぱみゅみたいな人が普通にいる。高いステージと数十メートルもあるランウェイを設けた大ホールで行われる、学生たちによる文化祭ファッションショーは一見の価値あり。

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