菊タブーを乗り越えたマンガが描いた天皇の肖像

――戦前においては、その肖像は崇拝の対象として扱われており、戦後も天皇の肖像を描くことは、長らく右翼団体などによりタブーとされてきた。しかし、昨今では、週刊誌の編集部に街宣車が押し掛けるような事態も少なくなったと聞く。また映画でも天皇を描いた作品は存在する。では、マンガという日本が独自に進化させてきた表現手段は、天皇というタブーにどう切り込んできたのか?

(絵/小笠原 徹)

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