ダウンタウンが“死ぬ”日を我々はどう迎えるべきなのか? “サブカル”化するテレビと芸人たちの“晩年”事情

――“笑い”の現場は演芸場や寄席からラジオに移り、そして戦後以降は圧倒的にテレビがその主戦場となった。だが今やそのテレビも、メディアの覇者としての活力を失いつつある。世相やメディアの持つ“空気”を最も読み取って昇華する演者であるお笑い芸人という存在も、変化を余儀なくされていくだろう。かつてカルチャーヒーローであったダウンタウンのような圧倒的存在は、果たしてどのようにして表舞台から去っていくことになるのか? マスなき時代のお笑いとテレビの行く末を考察する。

『ワイドナショー』での松本人志の発言はすぐニュースになり、今やご意見番的な雰囲気も帯びてきた。

 朝のワイドショーに昼の情報番組、夜のトークバラエティやクイズ番組、そして深夜番組まで、テレビをつければあらゆる番組にお笑い芸人が出演している。挙句の果てには、最近ではテレビドラマにすら芸人が俳優として登場する。今日日のテレビは、芸人たちによって支えられていると言って過言ではないだろう。

 明石家さんま、ビートたけし、タモリというBIG3が君臨し、とんねるずにダウンタウン、ウッチャンナンチャンのお笑い第三世代がその下を固める。そして『ボキャブラ天国』世代と呼ばれる爆笑問題、くりぃむしちゅー、ネプチューンらがいて、その下には有吉弘行やバナナマン、フットボールアワー、おぎやはぎ……などなど、MCクラスの芸人に限ってみても、多くの名前がぱっと挙がってくるだろう。上は70代から下は40歳前後、つまりは老年~壮年が中心になって、日本のテレビ番組を回している。そうした顔ぶれに数年来大きな入れ替わりはなく、時折一発屋と呼ばれるような人たちが出演数を増やしたり、若手が少し流入してくる程度だ。島田紳助のような例外を除けば、テレビでおなじみの芸人は増えこそすれ、人前から去っていった者はほとんどいない。

 ではこれから10年後、彼らは今と同じように活躍し続けているのだろうか?

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