映画のミカタ【2017年12月号第1特集】

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“戦う相手”は時代をいかに反映してきたか?――ジェームズ・ボンドの敵は誰だ!?スパイ映画の敵役と国際情勢

数ある映画ジャンルの中でも、“スパイモノ”には根強いファンが多い。並外れた体力と叡智を誇り、ときに美女と深い仲になり、無理難題を解決するというのが同ジャンルのイメージだろう。だが、一体主人公は、誰と戦っているのだろうか? 世界的なヒットを記録した3つのシリーズから、“スパイ映画の敵役”の変遷を、国際情勢と共に見ていきたい。

『007 逆襲のトリガー』(KADOKAWA)

 各国の諜報機関の密

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狂気のスクリーン独占で総スカン!?――韓国人もうんざり!?『軍艦島』の国内批判

韓国では、“反日”的な内容を打ち出すことが、すなわち“愛国”として大ヒットにつながることも多い。だが、約22億円かけた大作『軍艦島』では、そうもいかなかったようで……。

韓国では、今年7月に公開された『軍艦島』は、興行的には失敗に終わった。前記事中のA氏も、「映画として見ると、ひどい出来だった」と話していた。(『軍艦島』(C)CJ E&M)

 前記事「従軍慰安婦に強制労働……日本と朝鮮半島の歴

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従軍慰安婦に強制労働……日本と朝鮮半島の歴史――映画館に右翼の街宣が来る!? 日本公開不能な“反日映画”

近くて遠いと呼ばれる日本と韓国。韓国の近代史はすなわち、日本からの侵略の歴史であり、現代でも日本を敵視する人々は多い。それがゆえに、娯楽からドキュメンタリータッチのものまで、この歴史を取り扱った韓国映画がたくさん制作されてきたが、日本ではなかなか公開できないようだ。

【1】取材を元にひとつの歴史として淡々と描かれた『鬼郷』。映画を見てみると、ショッキングなシーンも多い。

 韓国では映画産業が堅

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特別対談【部落解放同盟末端幹部×ユーロスペース支配人】『破戒』は名作でも低評価? タブーなき“差別映画”闘論史

被差別部落、在日コリアン、アイヌ民族、ハンセン病……。この国に内在するさまざまな差別は、昔から日本映画の題材になってきた。一方で近年は、こうしたテーマを全面に押し出した作品は減少している。そんな差別を取り扱った映画の変遷と、今も見るべき名作を部落解放同盟末端支部幹部とアート系ミニシアター支配人が語る。

2人の監督によって映像化された『橋のない川』。

 部落解放同盟きっての映画通としても知られ、

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大人の娯楽となったアニメーション――常識を覆した『白雪姫』、タブー破りのディズニー映画

映画本編では謳われていない社会的メッセージが潜んでいることで広く知られるディズニー映画。本稿では、アメリカを拠点に活躍し、過去にディズニー・スタジオにて勤務していたキャリアを持つ、アーロン・ウルフォーク監督に、ディズニー映画のタブーと、昨今の映画業界への苦言、そして可能性を聞く。

ウルフォーク監督が「ディズニーがもっともタブーに挑んだ映画」として挙げた『白雪姫』。これまでの映画の固定観念を取り払

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丸屋九兵衛、かく語りき……LGBT描写を可にした『ムーンライト』の功績



日本でも公開され、大きな話題を呼んだ『ムーンライト』。第89回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞に輝いた。(16年公開)

「映画の中で描かれる有色人種の差別表現は、時代と共に、そこまで重苦しくなく、ファニーになってきている側面があります。特に90年代以降のブラックムービーにおける差別表現は、そもそも黒人コミュニティ内で完結する“フッドもの”が増えたので、ほとんど描かれない。しかし、“同

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白人が黒人に劣等感を抱く!?『ゲット・アウト』らが挑む人種差別描写&表現の最前線

現在公開中の映画『ゲット・アウト』を鑑賞された読者も多いだろう。同作がトレイラーやポスターなどに記された“ホラー映画”だけで済まされないことは、物語の端々から読み取れたはずだ。本稿では『ゲット・アウト』を軸に、近年のアメリカ映画における人種差別の描写を考察していきたい。

黒人の彼氏が白人の彼女の自宅に招かれる直前、シレッと人種について尋ねる『ゲット・アウト』の冒頭シーン。まさか、この後にあんなこ

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生田斗真はじめ、ジャニタレ主演映画が崩壊中!――ジャニタレを盾にされて映画に出資!“芸能行政”の圧力で邦画が危機!?

「なぜこの演技力乏しいアイドルが主演なのか」。そんな疑問を持つことすら疲れてしまったほど、世間の邦画に対する期待は薄まっている。今回はそんな日本映画衰退の根源にある大問題“不可思議なキャスティング”に焦点を当ててみよう。

 『君の名は。』『シン・ゴジラ』と、2016年は2大ヒット作に湧いた邦画界。しかし裏を返せば、近年それ以外にどれだけ記憶に残る作品があっただろうか? 今年の上半期の興行収入ラン

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『キミスイ』の大ヒット、『打ち上げ花火』の期待はずれ――実はフジテレビが絶好調!?2017年、日本映画(裏)事情

『君の名は。』一色だった2016年を経て、2017年は“洋画回帰”の年であった。しかしその中でも、東宝配給の『君の膵臓をたべたい』や、アニプレックス配給のラノベ原作映画のヒットなど、国内映画にもさまざまな変化の兆しが。そんな2017年国内映画を分析する!

古屋兎丸のマンガ原作を実写化した『帝一の國』。一部の原作ファンはディスっていたが、菅田将暉効果に加え、内容もなかなかよいと評判を呼び、意外や意

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ピンク映画女優3人が緊急集結!「ピンク映画では、“前貼り”は自分で貼るんです!」

ピンク映画がアツい情熱のもと製作されているということはわかった。で、出演女優さんたちはどう考えているの?というわけで、AVでデビューしながらあえてピンク映画にも出演中のお三方にお集まりいただき、ピンク映画のウラ事情について話を聞いちゃいました!

(写真/石黒幸誠・go relax E more)

【座談会参加者】
熟女系ピンク女優(画像右)
白木優子(41)

サブカル系ピンク女優(画像中央)

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