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禁断の映画と動画【2018年12月号第1特集】

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2018年11月の記事一覧

Netflix麻薬王ドラマは“リアル”か?――残虐な麻薬戦争、フィクサー……『ナルコス』『エル・チャポ』の真実

――世界的に人気のNetflixオリジナル作品のひとつに、コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルを描いた『ナルコス』がある。その後、メキシコの麻薬王エル・チャポに焦点を当てた『エル・チャポ』も配信。これらは“ドラマ”だが、どこまで“リアル”か? 文献や専門家の見解を基に検証してみよう。

『エル・チャポ』より。上からシナロア・カルテルを率いる麻薬王エル・チャポ(中央)、彼と裏で取引する官僚コンラド

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劇中で流れないのに収録!?――サウンドトラック裏事情

――洋邦問わず、話題の映画やドラマには必ず“ワンセット”のイメージのあるサウンドトラック。しかし、中にはサントラが存在しなかったり、収録されていても本編で使用されていなかったり、挙げ句の果てには映画やドラマよりもサントラのほうが話題になったりする逆転現象まで。そんな気になるサントラ事情を、洋邦まとめて探ってみた。

新垣結衣と星野源主演の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(16年/TBS系)

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識者が改めて太鼓判を押すネットフリックス・オリジナル!――チェックしておくべき名作動画

――ヒップホップのカルチャーに限らず、いち映画/ドラマとしても十二分に楽しめる作品を3人の識者がレビュー。

[小林's CHOICE]すんなり入り込める物語性
『UNSOLVED:未解決ファイルを開いて』

実在の犯罪事件に関する捜査の顛末を描く事件検証ドラマ・シリーズ「未解決ファイルを開いて」中の1シーズン分(全10話)として撮られた作品。そのため、主役の刑事たちもそうであるように、殺害された

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スヌープ・ドッグがスポーツの熱血コーチに!――Netflixのオリジナル動画傑作10選

――豪華な出演陣だけに頼らぬ、独自の視点と物語の奥深さがヒットの鍵! ※()内は公開日

■ヒップホップのタブーにも挑む
『ゲットダウン』

原題『The Get Down』(16年8月)
1977年のニューヨーク・ブロンクスを舞台に繰り広げられる青春ドラマであり、壮大なヒップホップ・オペラ的作品。『華麗なるギャツビー』などで知られるバズ・ラーマンが企画・制作総指揮を務め、まだ“ヒップホップ”とい

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文化紹介だけに終わらず、2パックとビギーの暗殺まで――Netflixが切り拓くヒップホップドラマの“社会性”

――日本でも話題を呼んだ『ゲットダウン』をはじめ、『ヒップホップ・エボリューション』『ルーク・ケイジ』など、ある分野のドラマが活況を見せている。本稿ではNetflixで配信されている“ヒップホップ・オリジナル作品”に着目し、作品の内容や量産される背景など、配信されている作品を軸に多角的に検証していく。

ネットフリックス・オリジナル作品のイメージを強く印象づけた『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

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【小川紗良】×【堀田真由】に脚本家が挑む! 脚本に納得がいかない時、私は○○する――ネクストブレイク必至俳優がガチンコ映画トーク

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――雑誌サイゾーのカルチャーページで取材をした小川紗良と堀田真由。2人とも20歳前後ながら俳優としてドラマや映画で活躍し、ネクストブレイクを待っている状態だ。方や早稲田大学で映画論を学ぶ小川、方やカット割りにまで踏み込んで映画を読み込む堀田。映画やドラマに制作視点を持って臨む2人の若手俳優に対して、映画監督の入江悠と共に映画メルマガを発行する

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出演者たちはまったく儲からない!?――『カメ止め』の興収は誰の手に!? 自主制作映画の現場からの悲鳴

――『カメラを止めるな!』が興行収入28億円超えのヒットを記録したことで今、メジャーな映画会社配給ではない自主制作映画に注目が集まっている。とはいえ、低予算ゆえにさまざまなトラブルもあるというが……そんな自主制作映画の現場の内情を関係者たちに語ってもらおう!

「自分たちが作りたい映画」を撮るために、同好の者たちが集まってクランクイン。ちなみに、予算は「あご・あし・まくら」と機材費でほぼ消える。

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映画俳優キャスティングと批判報道の裏側――吉岡里帆は「戦犯」じゃない! 俳優に責任を問う報道の愚行

――一躍映画の主演俳優にまでなった吉岡里帆。だがこのほど公開した映画『音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ 』が、興業的に爆死。ネットで“戦犯”扱いされている。一生懸命やっている彼女がなぜ、戦犯と呼ばれなければならないのか? 映画キャスティングと戦犯報道の関係とは?

どこまでが本タイトルかわからない映画『音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』。と

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【女優・片山萌美】話題の映画に続々出演する女優が魅せた!――銀幕な“Gカップ”でSEXYショーガール

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

(写真/ティム・ギャロ)

――今や女優として八面六臂の活躍を見せる片山萌美さん。ミュージカル映画をテーマに、彼女が愛してやまないオリヴィア・ニュートン・ジョン主演のミュージカル映画『グリース』や、バーレスク、ショーガールを想起させるグラビアに挑んでもらいました。

 趣味が映画観賞という片山萌美さん。今月号の特集に合わせて、「気持ちはミュー

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今後もっとブレイクする!?――注目すべきハリウッドのアジア系俳優



『クレイジー・リッチ・アジアンズ 上』(竹書房)

――ハリウッドにおいてアジア系俳優のプレゼンスが上がっているのは間違いないだろう。そうした動きを推し進めているのが、例えばこの4人かもしれない。

米雑誌が魅力的な男性に認定
【1】ジョン・チョー韓国系アメリカ人の俳優、ミュージシャン。1972年に韓国ソウルで生まれ、78年に米ロサンゼルスへ移住。99年のコメディ映画『アメリカン・パイ』や02

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ホワイトウォッシング批判とは関係ない!?――『クレイジー・リッチ!』は革命的! アジア系が逆襲するハリウッド

――今夏、主要キャストがすべてアジア系のハリウッド映画『クレイジー・リッチ!』がアメリカで大ヒット。これは画期的なことだというが、昨今取り沙汰されていたホワイトウォッシング問題とも何か関係があるのか――。同作を取っかかりとして、ハリウッドにおけるアジア系アメリカ人の今を探る!

『クレイジー・リッチ!』
ニューヨークで働くレイチェルは、親友の結婚式に出席する恋人のニックと彼の故郷シンガポールへ向か

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大根仁、福田雄一、 お寒い90年代リバイバルetc…を一刀両断!『万引き家族』の陰で爆死多発! 決定! 2018年最低邦画大賞

――今年も数多くの邦画が公開され、中にはヒットを飛ばしたものもあったが、興行収入で爆死した作品や、もはや話題にすらならなかった作品も多々あり……。映画ライターの稲田豊史とよしひろまさみちの両氏が、2018年の邦画界を振り返りながら、アノ問題作について好き勝手放談する。

『世界シネマ大事典』(三省堂)

『万引き家族』のカンヌ映画祭パルムドール受賞に始まり、『劇場版コード・ブルー』が邦画実写映画と

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eスポーツ人気も後押し――本田翼もハマる“ゲーム実況”



『eスポーツマガジン Vol.2』(白夜ムック577)

――バラエティからダンス、VTuberなど……ライブ配信のジャンルが多様化する中で、一大ジャンルとなっている“ゲーム実況”の魅力とは?

 さまざまなライブ配信の中でも、今もっとも注目されているジャンルが“ゲーム実況”だ。そもそもゲームの市場自体が15兆円超え(Newzoo調べ)と、その規模はハリウッド映画産業の数倍にも膨らんでいる中で

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一晩で100万円稼ぐ配信者も!?――SHOWROOM、17 LIVE、TikTokは“儲かる”か!?

――YouTubeはもとより、最近ではSHOWROOMや17 Live、TikTokなど、動画・ライブ配信サービスが破竹の勢いを見せている。VTuberがブームとなり、これらの事業を手がける企業への投資は国内外問わず盛んである一方、「投げ銭機能」の普及により、YouTuberだけでなく“ライブ配信で食べていく”一般人も登場し始めた。今、多くの“金が集まる”動画・ライブ配信について、その歴史からビジ

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