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情弱ビジネスのカラクリ【2019年5月号第1特集】

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2019年4月の記事一覧

仮想通貨や「メルカリ」でのトラブルに対応しきれていない?――景表法違反は企業の“やり得”!? 消費者庁は被害者を救えるか?

――消費者庁や国民生活センターは消費者の保護を目的として設立されており、被害者にとってのセーフティネットとされている。しかし、その役割についてはしっかりと知られていないのが実情であろう。これまでの消費者保護政策の歩みをたどるとともに、その役割と課題について明らかにしていこう。

『新しい消費者教育:これからの消費生活を考える』(慶應義塾大学出版会)

 前記事までの今月の特集ではさまざまな「情弱ビ

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大東建託からかぼちゃの馬車まで……情弱を認めればダマされない?「不動産投資」詐欺まがいの手口

――「30年間家賃保証」を謳い、多くのオーナーが被害にあった大東建託やかぼちゃの馬車といった不動産投資。果たして騙されたオーナーは情弱だったのか? それとも百戦錬磨の営業マンの口車に乗ってしまっただけなのか?

『スルガ銀行 スマートデイズ他シェアハウス関連被害情報共有公式グループサイト』では、被害者の娘なるパンちゃんが事件の解説をしてくれている。

 スマートデイズ(旧スマートライフ)の被害者は

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トランプ大統領も利用した!?――データを抜き取る診断アプリの【危】手口

――SNS上で気軽に楽しめる診断系アプリ。基本的に無料で友人たちと自らの診断をシェアするなどして盛り上がれるが、タダより高いものはない、ということで……。

昨今、ユーザーデータの扱いに関しては世界中で問題となっている。FBの事件は、最悪のタイミングだった。

 占いと同様に、友だちとの「ネタ」として盛り上がるSNSの診断系連携アプリ。「脳内メーカー」や「性格免許証」といった診断アプリは、数多くの

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政府の人事に、企業買収、芸能人の慶事まで!――占い依存する怪物相談者登場! 占い師との“統計的”付き合い方

――“占いにハマってる”と聞くと「あちゃー」という気がしなくもないが、一方で企業の経営者もその多くが頼っているという話も聞かれる。そもそも占いとは、古来からの天変地異や人間の運命をまとめ、統計的に見るある種の学問。ダマされる人が多い中で、正しい知識を得れば、うまく付き合っていけるかもしれないが……。

人気絶頂の中、突然大手事務所を退所した能年玲奈。その裏には、彼女が信奉する人物がついているという

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『パズドラ』『グラブル』『FGO』……炎上騒動もどこ吹く風? ガチャの“確率操作”で非難轟々! ソシャゲ開発者匿名座談会

――メディアでやり玉に挙がることも多い、ソーシャルゲーム(アプリゲーム)の「課金ガチャ」。近年では、欧米などでもガチャ規制議論が巻き起こっている。そこで、ゲーム会社でソシャゲ開発に携わる関係者による匿名座談会を実施。ソシャゲビジネスの現状や現場の苦労をぶちまける。

18年9月にガチャの確率操作が発覚した『アナザーエデン 時空を超える猫』。大手ゲーム会社社員も呆れるしかなかったという。(画像は公式

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ロシア、イスラエル発が使える!――裏社会で愛用されるメッセンジャーアプリ



左よりSignalとTelegramのアイコン。

 日本で多くの人々が日常のコミュニケーション・ツールとして利用しているLINE。前記事でも登場した草下シンヤ氏によれば、ヤクザや半グレなど裏社会の住人もまったく使わないわけではないが、その扱い方には慎重になっているという。

「LINEは、捜査機関による情報の開示請求にすぐ応じてしまいますからね。しかも今は、LINEで犯罪をめぐるやり取りをす

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振り込め詐欺のカモは高齢者だけではない!――詐欺集団の情弱がアポ電強盗!? 裏稼業における狂った搾取構造

――“オレオレ詐欺”をはじめとした特殊詐欺の存在は広く知られているが、詐欺師の電話に騙され、大金を振り込んでしまう高齢者だけがカモではない。詐欺グループの内部でも利用され、搾取されている人間たちがいる。そして、彼らはトンデモない凶行に走る――。裏稼業における情弱の狂った実態を見ていこう。

2018年末にオレオレ詐欺の被害に遭い、100万円を騙し取られたことを告白した俳優・斎藤洋介。(所属事務所ア

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「エイズは政府が投与した」――計算高き天才か、素の天然か!? カニエ・ウェスト“情弱”的論考

――今やヒップホップ・シーンのみならず、セレブリティ界隈でも一挙手一投足が話題になる、ご存じカニエ・ウェスト。音楽プロデューサーからキャリアをスタートさせ、ラッパーとしてデビューした彼の言動を振り返りながら、果たして「天才」なのか「情弱」なのかを徹底分析!

(絵/川崎タカオ)

「400年間、奴隷だったって言われてるけど……400年だよ。自ら選択したんじゃないかな。そんな状態のままで400年、み

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デパートのコスメ売り場が大盛況! だけど本当に“効く”商品は売ってない……?  女性たちを惑わす化粧品の情報戦

――インバウンドの恩恵もあり、今デパートのコスメ売り場が大盛況の様相を呈している。一方で、ツイッターでは安価なドラッグストアコスメが定期的にバズる。高いほうがいいの? 安いものでもいいものはある? 日夜、コスメを追い求める女性たちの情報戦を追った。

化粧品もテクノロジーの時代へ。ポーラが展開する「アペックス」では、業界初の「肌全層分析」を用いたパーソナライズなスキンケアを提唱。コスメ情弱を救う一

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3大キャリアの店内(裏)事情を大暴露! 年配の情弱客を食い物に!? 携帯ショップ店員【秘】座談会

――“メカ”に疎い年配客に無茶な要求をされ、頭を悩ます。ただ、無知な情弱客はオプションを契約させる格好の標的に。だが、非現実的な“ノルマ”は達成できず――。NTTドコモ、au、ソフトバンクという3大キャリアのショップで働く現役店員たちの本音を聞いていると、ケータイ産業の歪みが見えてきた。

『できるゼロからはじめる Android スマートフォン超入門 改訂3版 (できるゼロからはじめるシリーズ)

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情報商材だけじゃない!?――日本経済にまん延するコンサルの誘惑

――悪質な情報商材は、一般市民から小金を巻き上げていくビジネス。一方で、大手企業の担当者や個人事業主なども、似たようなパターンで騙されている可能性もあるのだ。

『コンサルティング業界大研究[最新]』(産学社)

「基本的に、コンサルタントというポジションが飽和している業界というのは、そもそも稼げないか、すでに稼げなくなっているかのどちらかだと言い切ってもよいかもしれません。だって、稼げるならコン

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あなたはその情報が悪質かどうかを判断できるか? カモはLINE@で1本釣り!? 進化する情報商材の手口

――「楽して月収○万円」「秒速で○万円稼げる」などの情報を商材とするビジネスはいまだ活発だ。ブログやSNSを利用したアフィリエイト型だけでなく、最近ではサロンなども増えてきたが、これらを悪用しているケースがあとを絶たない。形のない情報をたくみに売りつける側と、カモられる側の心理とは――。

仮想通貨や投資情報ならまだしも、「アフィリエイトのノウハウを教えます!」などという情報商材も。SNSなどのプ

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『クロ現』報道で注目――芸能人の肖像権侵害に薬機法違反! マツコも欅坂46も“無断”で登場「あなたにおすすめ」広告の闇

――NHK『クローズアップ現代+』で放送された『追跡!“フェイク”ネット広告の闇』。芸能人の写真を無断使用した広告が新聞社のニュースサイト等に掲載されていたことが報じられ、話題となった。また「あなたへのおすすめ」という形でメディアに掲載される広告には、薬機法に抵触するものも散見。放置されているのはなぜなのか?

「マツコが絶賛」などとする広告も目にすることが多かったが……。

 ニュースサイトで記

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“情弱”という言葉の時代的変遷――東日本大震災後に増加! ネットスラング? 詐欺まがいのビジネス!?

――2月22日、ドワンゴの夏野剛氏が「76歳の母親がスマホ契約時に不当なオプション加入を押し付けられていた」という主旨の内容をツイッターに投稿し、話題となった。これを受けてネット上では「情弱ビジネスだ」と、批判の声が上がったが、「情報弱者」とは本来、情報技術の世界で使われていた専門用語だったはず。いつの間に「情報を十分に活用できない者」を指す言葉と化したのだろうか?

『貧乏人が激怒する ブラック

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