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山せまる漁師町のパスタ

ここのところあたらしい料理してないなぁ、と、湧き立つトマトシチューのように(?)つくりた〜い熱がふつふつと。

何食べたい?と聞いたのが間違いでした。
”あさりのパスタと枝豆” !!!!!!
あっさり、うっちゃり。あさりさんと枝豆くんに完敗。
主役が変えられない!あふれてきた情熱の行き場が〜。 というのが前回までのお話。

巻き髪にしたラビオリは、名前までつけていただいて、めでたく大人に(?)なることができました。このお話はまた後日。

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で、もうひとつあったのです。

プランターで育てているナスくんたち、ぼちぼち食べてよ〜のコール。
で、あさりとなす縛り。。。またいつもの。。。あら〜〜。
とその時、紫蘇のジェノベーゼを買った女川町のおばちゃんたちを思い出しました。

震災で、町のあらかた流されたあと、いろいろあったのに、それでも元気で、前をむいて、どーんとしていて、威勢がよくて、でも包み込むようなあたたかさがあって。

おもわずこれっ!て。山にかこまれた漁師町のおばちゃんのイメージ。
海の香りと大地の匂い。素朴で、飾らない、あたたかい味。。。で、いつものように旅に。

【作り方】

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みじん切りにしたにんにくとたかのつめをオリーブオイルに入れて、弱火にかけて、くちゅくちゅいうくらいの感じで香りをオイルに移す。
殻を洗ったあさりと白ワインを入れて強火に。口がひらいたら、ざるにあけて汁だけ取り出し、軽く煮詰める。今回は、ナスに味を吸わせたいので、2/3くらいに。
あさりは身をはずしておく。あ、ご存知かもしれませんが、あさり、加熱する直前に、殻がわれないくらいに手荒く洗って、びっくりさせておくと貝柱、簡単に外れます。

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山の香りその一。紫蘇の粗みじん切りとオリーブオイルであさりの身をマリネしておく。

炭火で焼いた焼きなすを煮浸しにした感じをイメージして。

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ナスを切って、オリーブオイルで和えてグリルへ。こげちゃうよーという声を我慢して、こげこげになる手前ぐらい。干したナスを炭火であぶった感じに。

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荒熱をとったあさりの出汁にどぼん。ぬるめのお風呂くらいの感じ。ここでは火をいれないで、ナスのぎゅっとした味と香ばしさを残します。

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パスタは、練りを少なくして、少しざらっとして、素朴な、粉の香りのする感じに。

海水くらいの塩を入れた湯で茹でて、温めなおしたソース、マリネしておいたあさりの身と和えてできあがり。

あさりの海の香り、ナスの香ばしさ、紫蘇の香りのアクセント。
広がる海、迫る山、漁師町のイメージぴったり。うん、これなら、と。

”ふつーに美味しいけど” 

ふつー!!!!!!!!!

かくして空回りの日々は続くのでした。

最後までお読みいただいてありがとうございます。
今日も素敵な一日でありますように!



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