サイエンスチームと研究支援サービスのご紹介

みなさん、こんにちは。臨床研究コンサルタントの篠崎※1です。
今回は、サイエンスチームと研究支援サービス「Research Kit」を紹介します。

サイエンスチームとは

細菌叢検査サービス「Mykinso」の根幹となるデータの取得・解析を行なっています。研究に同意いただいた方の菌叢と生活習慣等のデータを元に、共同研究機関と連携しながら、検査サービスの改善や新規サービスの開発に尽力しています。
また、研究目的で細菌叢を解析される方への研究支援サービス「Research Kit」として、研究企画・実験・データ解析も実施しているチームです。

何をしてるの?

・実験
試料からDNAを抽出する条件の検討や、シーケンス解析をスムーズに行うための工程管理を行っています。新しい検査手法の研究開発も担っています。

・解析・分析
Mykinso のデータ解析では、シーケンス解析の結果から試料に含まれる菌の種類の分類と割合を解析し、検査時にご回答いただく生活習慣等との関連を分析しています。

・研究倫理
弊社では現行の法律や倫理指針に則り研究を行っています。これらの規定は実際の研究現場においては解釈が難しい部分も多いため、専門家を交えて議論し、必要な対応や社内規定の整備しています。また、倫理審査事務局も担当しており、研究計画書等を作成し、倫理的に問題がないかどうかを社内の倫理審査委員会にて審議・承認された上で、研究を実施しています。

こうして得られたデータをもとに統計解析と検討を重ね、細菌叢検査サービス「Mykinso」シリーズが開発されています。

誰がいるの?

チームリーダーはサイキンソーの共同創業者であり、取締役CSOの竹田です。
菌叢情報の新たな活用方法を検討・提案しながら、社内外での新たなビジネス展開を日々模索しています。

実験担当はリサーチャーのKです。
Kは博士(理学)で獣医師免許を持っており、宿主と病原菌の研究経験がある免疫学のプロです。実験の精度を保ちつつ迅速に処理を行う手法や、新しい実験手法の条件検討などを担っています。

シーケンス解析後のデータを解析しているのは、バイオインフォマティクスエンジニアの久保です。
菌叢データ解析だけでなく、クラウド環境を活用した解析基盤の構築と DevOps を取り入れた解析用ライブラリ開発をリードしています。

応用解析担当は、シニアリサーチャーの渡辺です。
博士(医学)で生物統計学の専門家です。探索的データ解析から機械学習モデリングまで様々な手法を駆使して、検査値の基準値推定や新規検査項目のアルゴリズム開発などを担当しています。

最後はわたくし、臨床研究コンサルタントの篠崎です。
研究を開始する前の段階を主に担当しており、研究計画のご相談から倫理審査にかかる提出書類のアドバイス、検査キットのお申込みまで承っています。

他にも、パートタイムで菌叢データの応用解析やアルゴリズム開発などをサポートしてくれるメンバーがいます。
どんなことをしているかは下記に詳しい説明がありますので、是非ご覧ください。

Mykinso ラボ「腸内細菌叢から過敏性腸症候群(IBS)を予測するシステム開発にサイキンソーが成功」

研究支援サービス「Research Kit」とは

Mykinso の様々なリソースを活用して、手軽に細菌叢の研究ができる仕組みを提供しています。研究計画の立案から、得られた解析結果の分析までをサポートするサービスです。
対象はヒトだけではなく、イヌ、モデル動物そして環境試料からの解析も行なっています。
基礎医学や栄養学の研究、食品などの摂取効果の調査にご好評いただいている弊社のヒト腸内細菌叢解析では、菌叢の組成比率に加えて Mykinso で提供している独自のアルゴリズムから算出された検査結果内容を納品します。
Research Kit に関するお問い合わせはこちらまでご連絡ください。

最後に、サイキンソーでは、各ポジションで求人募集中です。
サイエンスチームではリアルワールドデータ(RWD)の利活用に興味のある方を大募集しています。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

JREC-IN Portalで技術員を募集しています
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=4&id=D119121675&ln_jor=0

wantedlyではデータサイエンティストとエンジニアを募集しています
リアルワールドデータの活用にチャレンジしたいデータサイエンティスト募集!

微生物のアマゾン"腸内フローラ"をハックする、バックエンドエンジニア募集


※1
「崎」は、正しくは「大」の部分が「立」。

※2
シーケンス解析…この記事で示しているシーケンス解析は、解析対象について、DNAの配列を決定する(ATCGなどの文字列を解読する)解析手法です。弊社では主に16S rDNA解析を行なっています。

<この記事の執筆者>
篠崎 夏子(サイエンスチーム)
2019年、株式会社サイキンソーに入社。バンキングやバイオインフォマティクス経験のある研究倫理コンサルタント。