しぐなす

おはなし&漫画

「小説再挑戦」花山信義

えー、花山信義と申します。本日は「市民わいわい祭り」スピーチ発表会に参加できまして、大変光栄に存じております。  えー、小生、最近はひさかたぶりに小説を書いてお…

歌物語「春の鳥」

従兄の春夫兄さんは春が大好きでした。春に生まれたから「春夫」と名付けられたさうです。私も春夫兄さんが生まれた春が大好きでした。  春夫兄さんは何でも知つてゐまし…

歌物語「月のひかり」(擬古文+現代語バージョン)

京の都、千本通りに朱雀門の跡あり。  そのかみ、朱雀門ありし世、男ありけり。かたちきよげなるを、頭(かうべ)に角一本あり。月のあかき夜、直衣着て朱雀門の前にて笛…

歌物語「花の残り香」

昔、大納言の御娘とて、かたち、ありさま、いとらうたげにおはしますが、北の方、継母にて、御娘の数に思さず、姫君、わびしきこと多かりけり。  五月の夜深く、姫君、寝…

帝釈天の事件簿・ドケチの彼方に

「アハハハハ、愉快愉快」 山の中に嬌声が響く。 人はもちろん、鳥も獣もいない山の中である。男がたった一人でごちそうに囲まれて酒盛をしていた。留志(るし)という金持…