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辛遊理「抽象化する記憶」を開催中

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現在、辛遊理の展覧会「抽象化する記憶」を喫茶cartaと同時開催中です。ふたつの会場で辛遊理の作品をお楽しみいただけます。

Cygウェブサイトー辛遊理「抽象化する記憶」
https://www.cyg-morioka.com/exhibition/20210227/index.html


辛遊理は、盛岡出身の画家。学生時代まで盛岡や山形で暮らしたのち、2016年に関東に活動拠点を移しました。
今回はCygで2回目の個展となります。前回の展覧会は「モノトーン」というタイトル。関東から東北を見つめて描かれた、どこか憂いを帯びた人物や鳥、佇む静物をモチーフとした作品が並びました。今回の展覧会は、前回と共通する意識を持ちつつ、より抽象化した作品が現れました。

作品には、辛の記憶のなかにある「盛岡」が断片的に描かれています。例えば、市内から臨む岩手山。老舗のギャラリーにあった彫刻。工芸品店の壺。喫茶店のメニュー。あの場所のあの木。雪や雪だるまのフォーム。印象や雰囲気のようなかたちのないもの。
とても個人的で、感覚的な「盛岡」を記憶から手探りながら、軽やかに筆を運び描いています。盛岡に縁ある人なら、ふと懐かしさを感じたり、親近感を抱いたりするかもしれません。
会場では作品は整然とは並ばずに、散らばって時には固まって、あちこちに点在していて、まるで辛の記憶のなかに潜り込んだような空間になっています。

もうひとつの会場、喫茶cartaでは壁や棚にしっくりと馴染んでいて、もとからあったようにも感じられます。辛自身も大好きな喫茶店です。
喫茶cartaでは、この展覧会にあわせたスペシャルメニューとしてロールケーキと、オリジナルブレンドのハーブティーもご用意しています。
ロールケーキは、辛作品の色彩や時折現れるくるりとした線を思わせます。
ハーブティーは、頭が冴えて記憶を刺激するようなお味。
ぜひ、味わっていただけたら。


そもそも、今回の展覧会を開催するきっかけとなったのは、辛が自粛期間中におこなっていたドローイング。日々、描かれる作品が目に留まり、Cygで2回目の個展を開催できたらと思いました。
そのドローイングの一部はショップコーナーで販売もしています。より身近に辛作品を感じていただける機会となれば幸いです。


辛遊理「抽象化する記憶」は3.14(日)まで。盛岡は雪解けもはじまり、春がすぐそこまでやっていきています。ぜひ、この移ろいの季節に本展をご覧いただけたら嬉しいです。

また、喫茶cartaへ来場の際はこちらもご確認いただけますと幸いです。
cartaにおはこびいただくみなさまへ http://kissa-carta.com/?p=2718

どうぞよろしくお願いいたします。

スタッフ・C

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辛遊理「抽象化する記憶」
会場:Cyg art gallery/喫茶carta
会期:2021.2.27(土)ー3.14(日) 11:00-19:00(喫茶cartaは土日18:00まで)
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Cyg art gallery 会場写真

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喫茶carta 会場写真

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