富士山南麓MTBトレイルに関して

雲の上の山頂みたいな存在のフランスの皆さんとオリンピックテストレースを過ごしてた為、今も若干フワフワしてましたが、そろそろ下山して地に足を付けましょう。

高い山には大きな裾野があります。

そんなわけで、富士の裾野にありますワ、こちらのトレイル。

https://www.at-s.com/sp/news/article/topics/shizuoka/689255.html

日本全国にある鉄塔作業道の維持と有効利用と言った観点と労働力人口減少にある我が国ではオフロードバイクが何か世の中を良くする事に活躍出来るのではないか?という可能性を感じる施策です。

ただの妄想ですが、スマホのGPS、写真機能等を活用して、利用者が電線や鉄塔の異常や予兆発見時に第一次通報を行う事で、地域のインフラの安全性に寄与したり出来ないかと。腐ったり、電線に掛かった木があるとか...千葉の停電の一件で予防や点検の重要さを改めて強く認識しました。何か日常で出来ること...あるよね。

またバイクコースにしてしまう事で、路面を激しく荒らしてしまうSUVやオフロードモーターサイクルの侵入を防ぐという副次的な効果も見込まれます。電線治してくれる作業員さんがトラクション全開で削れたヌタヌタで荒れた路面を歩くのは...あまり気分がいいものではありません。MTBだったらもっと路面に優しく、スマートに...出来るよなオマエタチ。

実はこの春先に素敵な巡り合わせに恵まれまして、プロジェクトリーダーの市川様とこちらのトレイルをセッティングするにあたっての視察と意見交換に伺わせて頂きました。

こちらの送電線は日本でも指折りに古くかつ大規模な鉄塔群ということで、裾野から富士宮近辺までワンウェイで10数キロに及ぶロングな作業道なので、お話を聞いた際にはさて何からどうしようと言った具合だったのですが、私個人の意見として...

「MTBフリークやレーサーと言った一部の愛好家が使うのではなく、家族や初心者が富士の目一杯自然を楽しめるオープンな場所にしたら良いのではないか」と素直に意見を申し上げた所、プロジェクトチームの皆様とご意向が一致し、それっぽく楽しめる区間をセットしてその日は視察という名のトレイルライドを楽しみました。

その後私は特に何もしてませんが、新聞沙汰っぽくなってしまったMinzuu Bikeの古郡さんとお仲間の皆様が素敵に育てて頂いているようで、オープン後の再訪が楽しみです。

簡易舗装路と林道のグラベルを登って、駿河湾を望める眺望エリアだったり、火山質の石がゴロゴロ並ぶおっとっとなダウンヒルだったり、走路に短い草がいい感じで生えて軽自動車しか通れないくらいの天然ダブルトラックだったり...正直何周もぐるぐるしたくなっちゃう素敵なトレイルでした。シンプルだからこそバイクコントロールを楽しむ奥深さもありますよね。

とにかく安全に家族や仲間と楽しめる。

付近にはキャンプ場や遊園地も存在しており、家族旅行にMTB積んでって、
「ちょっと父ちゃん、兄ちゃん走ってくる」
「気をつけてね、カレー用意しとくからねー」

もしくは、仲間とアウトドアアクティビティしたり、接待ゴルフした後に、トレイルをサクッと走って、温泉入って、「さわやか」でハンバーグとキンキンのアイスコーヒーを嗜んで帰る。

そんなトレイルとのお付き合い出来たら素敵ですよね。

近辺にはたっぷりとグラベルや簡易舗装の道が張り巡らされてますから...たっぷり楽しめますしね^_^富士は本当に走って気持ちいいです。11月からプレオープンの様ですので、是非是非皆様足を運んでみてください😀

Again, 高い山を作るには、大きな土台が必要です。みんなでアイディア出し合って、山を大きくしていけたら、きっといつかもっともっとみんなでHappyになれるんじゃないかな。

自転車競技をより身近に安全に楽しむ事を普及させることができたらなぁとの想いから、自身の経験を皆さんとシェア出来ればと思います。不定期更新となりますが、お付き合い頂けましたら幸いです。