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聖地について語る

 昨日は歴史について、私観を書きました。徳川家康ファンの皆様、すみませんでした。ところで、参勤交代も鎖国も、制度として成立したのは3代目の徳川家光の時でした。受験生の皆様、間違えないでくださいね。
 ただいつの時代であっても、外国の人とは仲良くしたいし、それぞれの文化を大切にしたいものです。そんなことで、今日は自分にとって、海外にある聖地について語りたいと思います。

 聖地とは、趣味の数だけ存在するものだと思う。自分の趣味の一つに自転車(ロードバイク)があるが、今でこそ日本でもロードに乗る人が多くなっているものの、なんといっても自転車の本場といえば、ヨーロッパである。特に自転車競技が国技になっているベルギー、自転車レースの最高峰「ツール・ド・フランス」を開催しているフランス、さらにはイタリア、スペイン、オランダ、スイスなど、自転車がさかんな国は多い。

 それらの国では、電車に自転車がそのまま持ち込め、車内に自転車専用スペースもある。走っていて、幅寄せしてくる車もないし、自転車を話題に誰とでも会話がはずむ。自転車文化が根付いているのだ。ヨーロッパはキリスト教文化圏だし、言語も異なるが、人々は往々にして東洋人にも寛容であった。ベルギーの田舎町で宿がなくて困っていた時、レストランの女主人はわざわざ隣町のホテルに連絡してくれて、宿を確保してくれた。唯一気をつけていたのは盗難で(特にイタリア、フランスの都市部)自転車は必ずホテルの部屋まで持ちこんでいた。

📷フランス・アルプスの麓の町、ブール・ドワザンのホテル。自転車のジャージや可愛い花々が外観に彩りを添える。

 ラルプ・デュエズ。その響きをきいて、ビビビッってきた人はおそらく、サイクリストかスキー愛好家の人に違いない。サイクリストの聖地の一つでもあり、自分がぜひもう一度行ってみたいと思うのが、そのフランスのラルプ・デュエズである。そこはアルプスの坂を上ったところに開けたスキーリゾート。ツール・ド・フランスでも数々の名勝負が繰り広げられた伝説の場所である。晴れの日が多く、「イル・ド・ソレイユ(太陽の島)」の異名をもつ。坂はきついのだけれど、それこそはやく上ってしまうのがもったいないと思うほど。九十九折の坂も、1000mの標高差さえ、エクスタシーを感じてしまうのだ。

📷ラルプ・デュエズの風景。夏場は老若男女、多くのサイクリストが集い、活気に満ちている。周囲の景観も素晴らしい。

 今はコロナ禍でフランスどころか、海外へも行けない。しかし今、もし何かで思い悩んでいる人がいれば、ぜひ「旅に出よう」と声をかけたい。フランスは無理でも、キャンペーンを使って国内でもいいし、近場で行ったことのない場所でもいい。見知らぬ土地に行けば、その場所の良さを知れるし、自分を再発見できるかもしれない。自分もよく思う。「ああ、自分はどうしてこんなに小さかったんだ」と。生きてさえいれば、これからたくさんの文化に出会って感動できるし、成長できると思う。
 昔から社会科が好きだったから、町歩きが大好きだし、これからもいろいろな場所の気候風土、生活の営み、産業技術に触れていきたいな。

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