制作事例 - トーチリレー様 サイトリニューアル
こんにちは。
デザイン事務所 CYCLE のアートディレクター/グラフィックデザイナーのイワクラです。
今回は、株式会社トーチリレー様のWebサイトリニューアルの制作過程について、ほんの一部ですがご紹介させていただきます。
はじめに
トーチリレー様が事業を始められて1年が経過した頃、今後の事業拡大を見据えた上での拡張性を考慮し、もっとトーチリレーらしさのあるサイトを作りたい、とご相談をいただきました。
ご要望としては
ということで、このどちらも直感的な分かりやすさを意図されていました。
解像度を揃えるための対話
トーチリレー様はサービスの中で、「山」を比喩として使われる機会が多くあるので、世界観はやはり「山」をモチーフにするのがいいんじゃないかと、当初は先方も私も考えていました。
全体と細部で世界観をどう統一していくかのバランスだったり、創業時からam.さんが描いてくださっているイラストとの相性、今後拡張していく事業をどう取り込んでいくかなど検討しつつ、ラフを作り意見交換をしましたが、「山」モチーフでは今ひとつ納得感が薄く、別の世界観の模索が始まります。
お互いの頭の中にある、まだぼんやりとしたゴール像を、コミュニケーションによって深掘りし解像度を上げていく必要があるので、サンプルを探したり、言語化したり、ラフを作ったりしながら、意見をぶつけて説得していくのではなく、お互いの理解を深め足並みを揃えていく対話を心がけ、やること・やらないことをひとつひとつ紐解いていく作業を進めました。
そんなミーティングの中で、「トーチング日記」というメインサービスから「手帳」というキーワードに辿り着きました。手帳には「日々の行動の積み重ね」や「思考の断片」のようなイメージがあり、世の中のお悩みと向き合うサービスであるトーチングともリンクする印象を感じ、先方も私も世界観の解像度が一気に揃うような瞬間が訪れました。
デザイン設計
世界観のコンセプトは手帳と決まり、「紙芝居のように」というご要望もあったことから、本物の手帳のようにページがめくれる仕様というのは決まったのですが、それを踏まえて、一般的なサイトのように縦スクロールや横スクロールをどう取り入れていくか、レイアウトパターンをいくつか検証していき、最終的にベースとなるページは縦も横もスクロールしない、というシンプルな設計に至りました。
また、サイトのターゲットユーザーを、SNSや口コミでトーチリレーが何を提供している会社なのか、少しでも認識している「顕在層」と設定しました。そしてファーストページは、「会社や事業について知ってもらう場所」ではなく、ユーザーニーズにダイレクトに応えられるようナビゲーションとして機能させる構成としました。
こうして手帳としてのフレームを設けた上で、デバイスが変わっても成立するレイアウトの検証を重ね、トーチリレー様らしいサイトが出来上がっていきました。
トーチリレー様からのコメント
あたたかいお言葉を頂戴しましたのでご紹介させていただきます。