デザイナー&リサーチャーLT新年会をやりました
あけましておめでとうございます。サイボウズUX Cafeです。
新年と言えば新年会ですね。新年一発目はいろんな人の抱負を聞いてみたい!ということでデザイナー&リサーチャーLT新年会でみなさんの抱負をLTしていただく交流会をやることしました。
当日はLT5本 + 交流タイムでとても盛り上がりました。簡単にですがレポートします。
会場はサイボウズ東京オフィスです。
食事と飲み物各種をご用意させていただきました。
会場ではUDトークという音声認識を使った自動書き起こしの仕組みでリアルタイムにLTの内容をテキストで映していました。
サイボウズではこうしたイベントにおいても視覚や聴覚の障害の有無に関わらずすべての方に情報提供できるよう取り組みを行っています。
では、乾杯!
LT1 篠原 愛美 / サイボウズ株式会社
15人のデザインチームを強くするには?
LT一発目は弊社デザイナーの篠原から。
実は弊社デザイン&リサーチチームは年々少しづつ大きくなっていて、ついに15人のメンバーを抱えるチームとなりました。
今年はそのデザインチームをさらに強くするぞ!というLTです。
きっかけは2つ。
一つ目は チームの強みと弱みを書き出したら弱みが闇だったから。
チームが大きくなるとちょっとづつ色々な問題が出てくるものです。今年はその負債を解消していきたいということですね。
もう一つはチームの体制がサブチーム体制になったこと。サブチームに分けることで素早く動けるようになった一方で、お互いに顔を合わせる機会が減ったり情報共有がしづらくなったり、そういう問題も起きてきそう、ということで、今後さらに大きくなるためにコミュニケーションの在り方を探っていきたいということでした。
具体的にはチームの垣根を越えて繋がるために、チームブランディングとチームビルディングに取り組むことに。
活動や取り組みを発信して、自分たちのアイデンティティを作っていきながら、分報 + 月一のイベントでチームビルディングをしていくそうです。
今後も強く大きくなっていくデザイン&リサーチチームにご期待ください!
LT2 岡本 拓 / 株式会社コンセント
DOINGするためのUNDOING
コンセントの岡本さんからはDOINGするためのUNDOINGというタイトルで発表していただきました。
UNDOINGって?ということで、まずはみんなで30秒[何もしない]をやって見ることに。....意外と長く感じます。
ある実験によると、電流による苦痛を与えることと、15分何もない部屋に閉じ込めるという二択では42%の人が電流を選ぶそう。人間にとっては何もない、何もしないというのは苦痛なんですね。
オランダで働いていた経験のある岡本さんはオランダにいた当時午後5時半には退社していたそう(すごい)。それが日本に帰ってくると「ブラックな生活はしないぞ!」という決意にもかかわらず、昨日の退社時間は午後8時過ぎ...。当初の決意はどこへ...?これには深い問題があるそうです。
仕事自体は多くないけど、自己実現に関わる欲求がたくさんの欲求がたくさんあり、さらにサブスクリプションのサービスが普及してきたことで、いつまでもやめられないということも増えている....ということで、 結局働き方はブラックにしまう。実はこうしたことはサービスデザインにもあるそうで、サービスをより良くしようとサービスを増やす続けてしまうというありがちな失敗をしてしまうそうです。
そこから脱するためにはときめかない物を捨てよう!というメソッドがあるのですが(聞いたことありますね)、ときめきにはなかなか自分では気づけないので、以下の3つを2020年には自覚していくそうです。
- 終わらないサイクルの自覚
- 一歩離れる
- 長く離れる
日々の生活を充実させていくには思い切って捨てることも大事ですね。
大量の情報とToDoにまみれた自分の生活を省みてしまいました。
LT3 江頭 菜摘 / 株式会社ニジボックス
私が思う、UXリサーチのお仕事。
3本目のLTは株式会社ニジボックスから江頭さん。
最近Twitterにハマっているそうです。みなさんフォローしましょう。
https://twitter.com/ega718
ニジボックスでUXデザイナーとして活躍する江頭さん。
「UXリサーチって何をするイメージ?」「キラキラしてそう?」
なんとなく華やかそうなイメージのあるUXリサーチャーですが、今回は江頭さんの考えるUXリサーチについて語っていただきました。
UXリサーチは主に4ステップあるそうです。
- 何を明らかにするのか検証方法を定義する
- ボトルネックの問いと仮説を組んで検証する
- 客観的に全体を俯瞰して、偏りのない分析をする
- 分析結果を元にフェーズ/ステップを定義する
UXリサーチは実は分析がほとんど。文字や数字がお友達な作業なのだそう。
江頭さんの考えるUXリサーチとは「事業の成長のために地道に検証すること」なんとなく格好良さそうなイメージとは裏腹に、地道で誠実な仕事なんですね。
そんな江頭さんの今年の抱負はアウトプット!
noteを書き、nijiboxのブログでも積極的に発信していくそうです。楽しみですね。
LT4 東野 誠 / Polaris Infotech株式会社
ユーザーの初めてをリピートに導く取説のトリセツ
トリセツ(取扱説明書)やオンライン表彰状を作る会社を経営している東野さん。Preziを使ってコンテンツも作っているそうです。
いろんな業界のいろんなマニュアルを手掛けている東野さん...。公開できないということでモザイクのかけられたロゴたちの中に一つだけモザイクのないロゴが...あれ?サイボウズのロゴだ!
東野さんはなんと弊社サービスであるkintoneの導入ガイドブックを作ってくれた方でした!(お世話になっております)。
ということで、今回はkintone導入ガイドブックに込められたテクニックを語っていただきました。
クラウドサービス共通の導入課題は、使わない、続けない、定着しないこと。そんな課題を解消するために「やること見える化」「自分ごとに」「チーム」というゴールを設定したそうです。
ガイドブックは、上部のストーリー・工程のパートのジャーニーマップと、下部の書き込み式のユーザー体験に分けられていました。
書き込み式の秘訣は、自分で書くことで自分がkintoneで何をしたいのかが見えてくること。その結果、自分にとっても理解できるし、それを上司にみて貰えば上司の理解にも繋がり、kintoneの導入に繋がりやすくなるそうです。
ガイドブックという世界の中にkintoneというサービスの理解のために色々な工夫が凝らされていることがよくわかるLTでした。
LT5 小林 大輔 / サイボウズ株式会社
見えない人でもチームに参加できる会社を作る
最後のLTは弊社アクセシビリティエキスパートの小林から。サイボウズにとって「アクセシビリティ」とは「チームにアクセスできる能力」のこと。
そんなアクセシビリティに興味を持ってからこれまでずっと社内の啓蒙・啓発に務めてきた小林さん。そんな小林さんにとって大きな出来事がありました。
それは全盲の後輩が入社してくれたこと!(正確には2020年4月から入社で現在はアルバイト)
全盲の社員にとっても「サイボウズは働きやすい」と言ってもらいたい!ということで社内の改善に乗り出したそうです。
まずは自分で点字の学習から始めるところから、いろんな場所に点字を整備し、点字ディスプレイなどの設備も整備しました。
今は一緒に製品やWebサイトのアクセシビリティチェックや製品改善のためのアクセシビリティチェックに取り組んでいるそうです。
こうして全盲の社員を受け入れてみて、小林さんは考えを改めることが増えたそうです。
誰にとってもわかりやすいとはどういうことか?
誰にとっても働きやすいとはどういうことか?
今まで当たり前だと思っていたことを疑うようになったそう。
サイボウズはチームワークや多様性を大事にしている会社です。より多くの人がチームに参加できるようにもっともっと活動していくそうです!
今後もサイボウズのアクセシビリティへの取り組みにご注目ください。
LTのあとは交流会!あちらこちらで会話の華が咲いていました。
ビールもしっかりはけたところで新年会は終わり。
また次回のイベントも企画中ですので、決まり次第Facebookの「サイボウズ UX Cafe」でお知らせしたいと思います。
また次回どうぞお楽しみに!
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