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被験者の脳波測定しました!(365日後にクルマ業界に帰る太田のnote(残り332日))

1月は30名(20代から60代までの男女を均等)のモニターの方にご協力をいただき、次期モデル開発に向けた脳波データ収集を行いました。
今回は、その時の感想を書きたいと思います。

やったこと

  • 各種試作イヤーピースの装着感確認

  • 脳波測定(リラックスできる環境下を想定したものを中心に)

  • 耳型取り

■各種イヤーピースの装着感確認

まず初めに、試作品を被験者の耳に装着させていただき感想を聞きました。今まで、人の耳の形に注目したことなかったんですが、穴の大きさ、角度が人それぞれ結構違います。同じ人でも左右で違います。

一つとして同じ形の耳がないのでは?と思えるほどバリエーションがあります。

市販のイヤホンに大きさの異なるイヤーピースが同封されているのも納得させられました。

■脳波測定

人の耳の大きさや形が違うように、脳波も違うんですよ。

θ波(リラックス状態)α波(リラックスと程よい集中状態)がキレイにでる人がいたり、出にくい人がいたり。また、脳波に1秒間隔でスパイク(尖った波形)が現れる人がいらっしゃいました。

社内のエンジニアの林によると、「心電ですね」だそうです。

測定後、ご本人に聞いてみると、その方「若い頃に野球やっていたんですよ」と。
学生時代に厳しい練習を乗り越えて心臓を鍛えてきたのでしょう。

こういったことも脳波から想像できるんですね。

■耳型取り(ハードウェアエンジニアの林が担当)

CyberneXエンジニアの林は大学のインターン時代からブレインテックに関わってきました。そんな林でも30名の耳型を取るのは初めてでした。

それだけCyberneXのイヤホン型脳波計が世界的にも珍しいものなんだと思います。

耳の型取りは、2液タイプのシリコンを混ぜて、耳に注射器のようなものを使って塗っていく作業です。徐々に上達して、耳の穴の中まで型取りできるように作業習熟が進んでいくのが分かりました(下の写真のように)。

今回は、人体に優しい医療用の耳型取り専用シリコーン(ドイツ製)を使ったのですが、30人分で4万円もかかりました。医療用品は高価です。

耳型作品(後半の方が耳の穴の奥まで型取りが出来て、シワも減ってきたのが分かります)

■データサイエンティストの岡田

前職は某大企業で働いていて、今年1月からCyberneXにジョインした私の同期です。

岡田は今回測定した生の脳波を分析して、分かりやすく表現することが役割です。

「万人向けのアルゴリズムを作っていこうと考えています。個人差と再現性が課題。

脳波は同じ人でも次の日には違った形として現れるから、これをどう担保していくか?何を基準としていくか?アルゴリズム開発は、個人差の比較的小さい部分(感覚や運動など)と大きい部分(認知や感性など)を考慮しながら進めようと思っています」と、いろいろと意見をもらいました。

それにしても岡田は情報感度が高く、ブレインテック界隈の本だったり、業界の動向だったりをよく知っています。聞いてみると、学生時代から脳科学に興味をもっていたとのこと。

私も見習わなければと、岡田の存在がいい刺激になってます。

■まとめ

今回のモニター測定は良い経験になりました。

自社の製品に触れて、実験設計し、モニター測定に携わることで、製品の良いところだったり、次期モデル開発に向けた課題感も分かります。今改めて、自分が何をすべきか自律的に考える上で「現地現物」は欠かせないなと!

今回は世間のニーズだったり、様々な意見が聞けて参考になりました。

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