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「動物殺し」の捜査を強化するべき理由

久しぶりの投稿です。
皆様ご無沙汰しております。

久しぶりの投稿ですが、重い話題です。
なおかつ生々しい話を後半していますので、
読んでいて少しでも気分が悪くなったら
このページから離れてください。

茨城県境町の夫婦殺害事件、犯人が逮捕されましたね。
警察の執念の捜査に敬服いたします。
しかし、犯人が逮捕されましたが、失われた命は
戻ってきません。

茨城県境町若林の住宅で2019年9月、会社員男性=当時(48)=と妻=当時(50)=が刺殺され、子ども2人も重軽傷を負った事件で、県警は7日、殺人の疑いで、埼玉県三郷市鷹野4丁目、無職、容疑者(26)を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。

逮捕容疑は19年9月23日午前0時38分ごろ、被害者方で殺意を持って男性の胸を刃物で複数回刺すなどし、さらに妻の首を刃物で複数回刺すなどし、それぞれ殺害した疑い。事件では、2階の子ども部屋にいた長男=当時(13)=は腕や両足を切られ重傷、次女=当時(11)=は催涙スプレーのようなものをかけられ両手に軽傷。1階自室にいた長女=当時(21)=は無事だった。

容疑者を巡っては、同市の自宅で硫黄約45キロなどを貯蔵したとして、昨年12月にさいたま地検が消防法違反の罪で起訴。さらに、警察手帳を偽造して販売したとして、茨城県警が今年2月に公記号偽造の疑いで逮捕し、3月に水戸地検が同罪で起訴していた。県警は今後、容疑者の取り調べなどを進め、事件の全容解明を目指す。

2021年5月7日 報道より 引用元

この事件自体、とても凄惨な事件であることは言うまでもありません。
被害者夫婦のお子さんの心情を考えると心が痛くなります。

私がこの事件でお話したいのは、この犯人の過去です。

一部報道によると、この犯人は、今から10年前に
千葉県松戸市と埼玉県三郷市で通行人の子ども(児童)を
刃物で刺すという通り魔事件を起こしています。

この事件の時は、不幸中の幸いで被害者の命は
助かりましたが、松戸市の事件の時は、
犯人は子どもの首を切って持ち帰ろうと
金属製のワイヤーを所持していたということです。

さらに、この通り魔事件で逮捕されたことをきっかけで
余罪が判明します。

その余罪とは、通り魔事件を起こす以前に
十数件の放火事件と
猫2匹を殺したという動物愛護法違反事件
です。

猫2匹を殺す。
一連の犯人の行動から、
猫がどんなふうに殺されたかは
なんとなく想像がつくと思います。

殺した猫の頭を学校に持って行って
いたりしたそうです。

この通り魔と放火、動物虐待を起こしたとき
犯人は高校2年生、
「女性を襲うのに性的興奮を感じた」
と供述したそうです。

このときの裁判所の判断は
医療少年院送致
刑事罰ではなく、治療が必要と
判断しました。

この時の裁判所の判断を
結果論で批判するつもりはありません。
ただ、とても悔やまれます。

動物虐待(猫殺害)

放火

通り魔 (逮捕)
↓≪医療少年院で治療≫
殺人

殺人事件に関しては、逮捕されたばかりで
罪が確定したわけではありませんが、
この犯人の犯行だとしたら、
段階的に犯行がエスカレートして
いるのがわかると思います。

始まりは動物虐待です。

実は、皆さんが思っている以上に
動物の虐殺案件は身近で、
たくさん発生しています。

今回の犯人のように
サイコパスによる犯行としか思えない
動物の虐殺もたくさん起きているんですよ。

特に、猫、鳩、カモの虐殺が多いです。

でも、ニュースとかであまり
聞きませんよね。

はい。ニュースになってません。
そもそもこうした動物の虐殺を
事件で取り扱うことも
あまりないんです。

なぜなら、被害者がいないから。

動物が被害者じゃないか!!
と思われる人もいるかもしれません。

人ではないので、被害「者」ではありません。
法律上は、動物は「物」扱いです。

誰かの飼い猫だったりしたら、
他人の物を壊したということで
「器物損壊罪」
が成立します。

しかし、大抵の場合は
飼い主のいない「野良猫」や
自然にいる「鳥」だったりします。

厳密にいえば野良猫や自然の鳥であっても
虐待をすれば、
動物愛護法違反
という犯罪になります。

だから、この犯人のように、
犯行が特定されれば、法律で罰することもできます。

ただ、やはり警察は被害者がいないと
腰が重いです。

捜査をしても、動物の死骸だけだと
証拠に乏しく、捜査に人員も割くことができず
犯人が特定されないまま迷宮入りに
なることがほとんどです。

そもそも捜査を行わず、
役所に死骸の処分をお願いして終わり
なんてこともザラにあります。

だから皆さんの目や耳に
伝わらないのです。

さすがに事件として取り扱った
ある動物愛護法違反事件の話をします。

ここから先、気分を悪くされるかもしれないので
くれぐれもご注意ください。

ある駐車場のフェンスに
死んだ猫が縛り付けられてました。

両手両足を自転車の荷台用の
ゴムロープで縛られ、
それぞれフェンスの支柱に繋がれている。

「|x|」の状態、
磔(ハリツケ)の状態です。

その猫を見てみると、
首から尻尾まで鋭利な刃物で
切られており、体の中には
何もありません。
内臓がない状態です。

猫の顔は牙がむき出しで
物凄い形相です。
おそらく生きたまま
切り裂かれて内臓をえぐられた
ものと思われます。

その周辺を検索すると、
すぐ近くに放置自転車があり、
その自転車の前かごの中に
何かがあります。

そうです。
前かごに載せられていたもの、
それは、動物の内臓でした。

状況から、フェンスに張り付けられた
猫の内臓で間違いないものでした。

さすがに、本件に関しては、
速やかに事件化をして、
いつもより強力な捜査体制をひいて
犯人を捕まえました。

※その後の展開は諸事情があるので
ご紹介は差し控えます。

ほんの数年前に私が事件で対応した
実際の話です。

ここまでひどくないにせよ、
虐待で殺されたかもしれないな、という
動物の死体は日々発見されています。

頭など、体の一部がない猫や鳩の死体。
ボウガンやエアガンで撃たれて
死んだであろうカモ。

間違いなく、動物を虐待して
楽しんでいる、快楽を得ている
人間が今もこの世の中に、
あなたの近くにもいます。

警察を離れているいま、他人事だから
言えるのかもしれませんが、
動物虐待はそれ自体が卑劣な犯罪であることは
言うまでもありませんが、虐待する奴を
のさばらせておくと、夫婦殺害事件のような
超凶悪事件にエスカレートしてしまう
ことも大いにあります。

ぜひとも動物虐待が疑われる案件については
積極的に捜査してもらいたいと思ってます。

なんだかまとまりのない文章で申し訳ございません。

お読みいただき、ありがとうございました。








ゆくゆくは元刑事が運営するシェルター、リアル「メゾン・ド・ポリス」を運営したいと思ってます!