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【約3か月滞在】マレーシア(クアラルンプール)でデジタルノマドをした感想!現地で感じた意外な事実とは?

3月後半から4月中旬、5月終わりから7月中旬にかけてマレーシアのクアラルンプールでノマドをしてきました!

もともとマレーシアを選んだのは、東南アジアではビザ無しで90日も滞在できる貴重な国ということと、当時の東南アジアでは珍しくデジタルノマドビザを提供していたためです。

ただ、実際にノマドをすると不便を感じることもありました。クアラルンプールで約3か月ノマドをして良かったことや不便だった点などを紹介します。

マレーシアでかかった費用

まずはマレーシアでかかった費用について紹介します。なお、マレーシアでは、合計5箇所のマンションやホテルに滞在しましたが、概ねの範囲で費用を算出しました。

マレーシアの1か月あたりの滞在費用

ここからはマレーシア滞在中に滞在した家やホテル、交通費などについて、紹介します。

クアラルンプールの滞在先

クアラルンプールは東南アジアのなかでもビル群が多くとても発展している地域だったためか、基本的に家賃はほかの東南アジアの国より高めでした。

3月に滞在したのはアンパンエリア周辺(最寄り駅まで徒歩15分)にあったマンション。

ここはAirbnbではなく大家と直接WhatsAppでやり取りして決めた家で87,000円くらいでした。

次に5月終わりにクアラルンプールに戻って来たときは2泊3日でコムネリビングというホテルにも滞在しました。

部屋はゆったりできて、コワーキングスペース(有料)もあります。隣のブルにフードコートがあるので食事にも困らない。後、景色はすごい良いと思います。

ホテルからの眺め

ただし、部屋のWi-fiは1mbpsくらいしか出ないほどひどかったので作業には向いていない。

次に滞在したのがモントキアラ周辺のコンドミニアムです。こっちは9万円。部屋の広さは十分で景色も良い。Wi-fiも常時数百Mbpsで安定して一度も接続切れなしでしたので、仕事はしやすい環境でした。

ただし、モントキアラから駅までは遠い。私は下側にあるスマンタン駅(本数が多い)までバスに乗って行き、そこから中心地に行くことが多かったですが、軽く片道1時間前後はかかります。

住んでた家の周辺図

モントキアラ中心地もバスで5分(徒歩で30分)くらいなのでまあ、距離がありまして、利便性は微妙でした。

最後6月後半〜7月中旬まで宿泊したのが以下のコンドミニアムです。
部屋が奥行きがあって広く、高い階でしたが、家賃は93,000円と高めです。

さらにWi-fiのスピードはまあまあ(20Mbps〜30Mbps)でしたが、丸一日Wi-Fiが止まったときは焦りました。

加えて、厳しかったのは、コンドミニアムがある場所が高速道路沿い(日本のように高い場所にあるわけではない)ということ。つまり陸の孤島です。

最寄りの駅は本数も少なくおすすめできないKTMコミューター。一応高速道路沿いを歩くことは可能だったので、少し歩いてバスに乗って中心地に出るか、コンドミニアムの玄関でGrabを呼ぶしか手段がありません。

6月後半から宿泊したAirbnbと周辺図

マレーシアは東南アジアの中でも珍しく配車アプリでバイクが利用できません。Boltも走っていないので、片道使うだけで600円以上かかるので出費が痛すぎる。

なお、Airbnb滞在時については、水道光熱費は一切かかりませんでした。(徴収されるかはオーナー次第の部分もあります。)

クアラルンプールでデジタルノマドをして良かったこと

クアラルンプールでデジタルの窓をして良かったことを挙げていきます。

1.クアラルンプールの町並みが美しい

クアラルンプールは町並みが美しいことです。

ブキビンタン

高いビル群と自然も多いので、雨が上がった後は、特に綺麗でした。


KLCC公園周辺

そして、何よりペトロナスツインタワーは圧巻です。

以下の投稿は6月後半〜7月に泊まったairbnbの宿泊先ですが、夜景もすごい綺麗でした。東南アジアのなかでもクアラルンプールの発展度はトップクラスかもしれません。


2.ご飯には困らない

クアラルンプールには日本食チェーン店も多く進出しています。ブキビンタンにあるLot10はフロアの半分以上が日本食の店でした。他の箇所も含めると、寿司、天ぷら、お好み焼き、そばなどいろいろな店が手軽に食べられます。

後は、中華料理やマレーシア料理、洋食で美味しい料理もありました。

KLCCにある一番おすすめのピザ(500円台)


アイスカチャンはピーナッツの食感と合って美味しい
チャイナタウンで食べた刀削麺


カレーラクサ

ただし、ベトナムやタイ、バリ島と比べると、そんなに美味しくて頬が落ちる経験はなかったかな。(食べられるけど特段美味しいわけではない)

また、マレーシアで食べられる料理は、辛い料理も多いので注意が必要です。

なお、マレー料理を現地人と一緒に安く食べたいならママックがおすすめです。1品あたり300円未満で食べられます。

ママックでの食事(バナナラッシーと合計で460円)

ただ、ママックは注文形式がやや複雑で、食べたい料理を選ぶ、席に着いて食べる、お会計を済ませるという流れだったため、最初は戸惑いました。後、マレー系の現地人で混雑しているので、落ち着いて食べるのは難しそうですね。

3.雨が降る時間は短め

クアラルンプールは、毎日のように雨が降っていましたが、日本のように1日中降ることはありませんでした。主に夕方から夜にかけて1〜2時間ほどスコールが降っていました。

スコールはかなり強かったです。

4.治安は良い

クアラルンプールは、ほとんどの地域で治安は良かったです。スリやひったくりなんて全然見かけませんでした。

1日だけかなりローカルな場所を通ったが危険ではなかった(夜は知らない)

ただし、チャイナタウンやチョーキットは、治安が悪そうな雰囲気があったので注意ですね。

5.ショッピングモールが多いので買物はしやすい

マレーシアは中規模から大規模なショッピングモールがたくさんあるので、買物には困らないと思います。

ブキビンタンのパビリオン
KLCCセントラルのショッピングモール

大きいところだと地下から5階くらいまでフロアがありますからね。

6.MRTとモノレールは便利で安い

クアラルンプールはMRTとモノレールが走っていてこれは安くて便利でした。路線も多くありますし、電車が来る頻度も多めです。

7.猫には親切

クアラルンプールは猫を割と外で見かける機会が多くありました。

タワマンの駐車場に住み着いていた猫

特にアンパンパーク駅にいた猫たちは餌をもらって生きていました。


クアラルンプールでデジタルノマドをする注意点

クアラルンプールで合計3ヵ月ほど滞在したところ、デジタルノマドをする上で以下のような注意点も抑えておかなければなりません。

1.Wi-Fi遅くね?

クアラルンプールは経済が発展している割にWi-Fiが遅いと感じました。

  • 4箇所宿泊したAirbnb・ホテルのうちWi-Fiが常時安定していたのは1箇所のみ(平均速度は20〜30Mbpsが多い体感)

  • コムネリビングは綺麗なホテルなのに速度が1Mbpsしかない

  • 丸1日Wi-Fiが使えないなんてことも

  • Wi-Fiは数百Mbpsとブログで紹介されているカフェに行ったら実際は30Mbps

このことからクアラルンプールは、Wi-Fiの速度や安定性という面で若干不安がありました。

2.長時間ノマド向きのカフェが少ない

クアラルンプールのカフェで作業しようとしたのですが、Wi-Fiが速くないのに加えて、席が多く長時間滞在できるカフェは少なめでした。

なかには17時までに閉店するカフェもあったので、このあたりは微妙と感じました。

家かコワーキングスペースでの作業が良いかもしれません。

3.家賃・ホテル代が高い

クアラルンプールは経済が発展しているからか全体的に家賃やホテル代は高めです。

特に便利な場所は全体的に家賃が高いので、なるべく費用を抑えるためにやや不便な場所を選ばざるをえませんでした。

さらにマレーシアでは1泊1室あたり10リンギットの観光税(300〜350円)も徴収される分、さらに費用がかさみます。1か月滞在したら観光税だけで1万円を超えます・・・

また、Airbnbを使った場合もしっかり徴収されるので注意しましょう。

4.滞在エリアによって交通の便が悪すぎる

クアラルンプールは車社会のため、滞在エリアによってはタクシーを使うしかなく移動に苦労します。

特にモントキアラは最寄りのMRT駅まで30分以上の場所のため、節約したい場合は時間が不規則なバスを使わざるを得ません。

そのため、できるだけ電車(KLMコミューター以外)の駅から近い場所を選びましょう。(ただ、その分家賃は高くなります)

5.ほかの東南アジアよりも雨が降る頻度が多い

クアラルンプールに滞在していたのは主に4月、6月、7月ですが、いつでも雨が降っていたので、晴れてないと嫌な人にはきついです。

ほかの東南アジアの国のように乾期なら雨がほとんど降らずに快適に過ごせるわけではないので注意しましょう。

クアラルンプールでデジタルノマドをする際のポイント

ここからは、クアラルンプールでデジタルノマドをする際のポイントを紹介します。

1.Wi-Fiの確保

Wi-Fiが速くて安定している家やホテルにするか、コワーキングスペースを探す
ただし、Wi-Fiの安定性については信用できないので、万が一繋がらない場合に作業する場所をあらかじめ調べておきましょう。

2.変換プラグは絶対に持っていく

基本的に台湾や東南アジアの場合、パソコンやスマホの充電器などはたいていそのまま挿入できることが多いです。

しかし、マレーシアについてはその考えは危険です。家やカフェのほとんどの場所では、BFタイプのコンセントばかりなので、必ず変換プラグを持っていきましょう。

また、MacbookProのようにアダプタが大きい場合、以下のようにきっちり挿入してもすぐに抜けることも多い(変換プラグも大きかったかも)ので注意が必要です。

Macbookのアダプタのようにでかいと差してもすぐに抜ける・・・


3.MRTやモノレールの駅に近い場所に住むべき

クアラルンプールは車社会なので、MRTやモノレールの駅から近い場所を滞在先に選びましょう。

なお、運行頻度が少なく(特にラッシュ時以外は1時間に1,2本)スピードも遅いKLMコミューターよりもモノレールやMRTの近くの駅がおすすめです。

クアラルンプール滞在中に気づいたこと


ブキビンタンのナイトマーケット


ここからはクアラルンプール滞在中に気づいたことを挙げていきます。

1.ショッピングモールによって賑わいに大きな差がある

滞在中にいくつかショッピングモールに行きましたが、混雑しているモールと閑古鳥が鳴いているモールの差が激しかったです。

KLCCやKLセントラル、ブキビンタンのパビリオンなどのショッピングモールは混雑していたのに対して、人が少なくて雰囲気の暗いショッピングモールもいくつかありました。

クアラルンプールはショッピングモールが多すぎるのかもしれません。

2.バスを快適に使えるかはバス停次第

バスは安いですが、定刻通りに来ないことが多いことや目印がなくどこにあるかわかりにくいバス停もあるので、あまりおすすめはできません。しかし、バス停によっては、目的地まで複数の路線があって乗る予定のバスが遅れていても他の路線のバスが来るので影響が少ない場合もあります。

また、マレーシアではバスの時刻表の確認や今バスがどこにいるかわかるアプリもあるので、使い方次第では便利でしょう。

なお、バスに乗る際は、タッチ&ゴーカード(電車でも使用可能)があれば簡単です。

  1. ICカードをかざす

  2. バス停が近づいたらボタンを押す

  3. 降りる際にもICカードをかざす

私も何回も使っていましたが、言葉が通じなくても問題なく乗り降りできました。

3.配車アプリでバイクを呼べない

クアラルンプールでは、配車アプリでバイクを呼べません。タクシーを呼ぶことになるので1回で500円以上の出費になってしまいます。

また、私はバイクに乗るのが気持ちよいので好きですが、クアラルンプールではバイクに乗れないので残念でした。

4.寿司屋で大好きなマグロを食べられない

クアラルンプールには日本食チェーン、日本に関係ない会社が運営するチェーンなど寿司屋も多くあります。

ただし、残念なことにクアラルンプールでマグロが食べられる寿司屋は多くありませんでした。
東南アジアあるあるですが、サーモンはどこの店でも主役級の扱いなのに、マグロを置いてある店は1,2店舗しかも見つけられませんでした。

5.酒と豚肉は高い気がする

マレーシアは宗教上の関係で酒と豚肉が高く感じました。もともと私は頻繁にお酒を飲まないので良いですが、缶ビールでも300円以上は当たり前はお酒好きにはきついですね。

また、とんかつのように豚肉を食べられる店もありますが、それなりに値段は高いです。その分、鶏肉の料理が多い(とんかつの代わりにチキンカツ的な状況)と感じました。

クアラルンプールは観光目的やお金に余裕がある人向け


夜のペトロナスツインタワー

クアラルンプールは、景観や治安が良い、ある程度ご飯が美味しい、観光地も多くあるため、観光にはおすすめできます。

ただし、数ヵ月以上のノマドをするとなると、特にお金を節約したい人には自信を持っておすすめはできません。Wi-Fiは爆速ではなく安定性に欠け、長居できそうなカフェも少ないので、かなり工夫する必要があるかもしれません。

もし、お金に余裕があるなら、電車から近くて市街地に近い場所に滞在してノマドすることを推奨します。街も広く見所は多いので、きっと楽しめるでしょう。


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