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Fediverseとは何なのか、そしてFedibirdという新しい分散SNSの形

これは分散SNS Advent Calendar 2019の18日目とFedibird Advent Calendar 2019の18日目の記事です。

みなさん、Fediverseを利用していますか?それともしていませんか?そもそも、Fediverseをご存知ないですか?筆者は、気が付けばFediverseを始めてから2年半が経過しました。Mastodonを知る前に、GNU Socialによって作られたサービスを少し利用していたこともありました。もうURLを忘れてしまったほど全然使いませんでしたが...。

Fediverseとは?

Fediverseと一括りに言っても、共通の1つのルールに基づくものではありません。古くはOStatus、現在はW3Cによって標準化されているActivityPubが多く用いられていますが、それ以外にもいくつかの種類が存在します。OStatusは既に最新のMastodonではサポートされなくなっており、GNU SocialやPleroma等ごく一部が利用しているに過ぎないものとなっています。このように、ActivityPubによって形成されるFediverse、OStatusによって形成されるFediverseのネットワークがそれぞれに存在すると考えてください。OStatusしかサポートしていないソフトウェアを用いているサーバーはOStatusを使用しているサーバーとしか接続できず、それ以外のプロトコルのみを使用したサーバーとは通信ができません。多くのプロトコルをサポートしているソフトウェアが存在する場合は、より多くのFediverseと接続できます。

Fediverseは宇宙全体に例えられますが、分かりやすくすると実際はだいたい4階層となっており、

1.地球などの惑星(Fediverse/プロトコル)
2.国(それぞれのソフトウェア)
3.自治体(同じソフトウェアを使用したインスタンス[Mastodonではサーバーと呼称])
4.市民(ユーザー)

と表現をするのが分かりやすいのではないかと思います。宇宙的に表現すれば、この上に他のFediverseを形成している宇宙空間が存在している。ということになると思います。

Fediverse https://fediverse.party/ からそれぞれのソフトウェアをクリックすると、PROTOCOLSという項目に使用できるプロトコルの一覧が掲載されています。それぞれのインスタンスで採用しているソフトウェアのバージョンによってプロトコルが異なる場合もありますので注意してください。

Fediverseには無限の可能性があるが・・・

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