この感情を簡単に話すことはできるけど、伝えることはできないと思う。

銀杏BOYZ「君と僕だけが知らない宇宙へ」中野サンプラザ公演に行ってきました。

最初に銀河鉄道の夜の朗読からはじまって
私はただ無の空間をぼーっと眺めてて
でも意識は生きてて、声の隣で聞いていました。
要所要所ではっきりと聞こえる言葉は私が自ら受け取りに行った言葉でした。

一曲目の人間。よくわからないんです、私。
初めて銀杏BOYZのライブを見た時、
最初の曲が人間でした。
私は歌いながら泣いたんです。峯田さんより
知らないお兄さんの歌声を聞きながら。
戦争反対って言いながら泣いたんです。
戦争については反対だけど別に泣く部分ではなかったのに。
きっと私にとっては私の人生の戦争のことだったから。
だから涙が溢れたんです。
そんなことを思い出したりしました。

激しくなる瞬間にバッと真っ赤な光になりました。
それがとっても美しくて、私の魂の色は赤だったんだなと思いました。
急な光を浴びて驚いて思考が停止してたはずなのに
光と共に「真っ赤なリッケンバッカー」って文字が
飛んできて、なんか、真っ赤なリッケンバッカーってすごくいいなと思いました。

NO FUTURE NO CRYでは、
昔の友達のことを思い出しました。
それまでは普通に聞いてた曲だったけど、
友達が昔カラオケで歌ってて、「未来はないけど泣いちゃダメさ」っていう部分が妙に刺さってぬけなかったから、その日は何度も何度も繰り返し聴きました。

峯田さんがMCで真っ白な昔の自分と真っ黒な今の自分の話をしてて、私もなんだかもう純粋なあの頃の自分ではないんだなと最近悩んでたから、峯田さんでもそうなんだと思って嬉しくなって、あー、今昔の私がこのライブに来てたらどんなことを言うのかな、と思いました。

2階の最前列で見てたけど、
どうしてもわーっとなってしまって
立とうとしたら一緒に来てた子に
「ここ、何人も落ちた人いるから立たないでね」
って言われたんです。
カーっと熱くなって、だって私今ここで落ちちゃってもいいから。このどうしようもなく暴れたい気持ちの行き場はどこなんですか。コロナはいつ終わるんですか。
私は変わらないように拳をあげているけど、汗の量が明らかに違うから。だから悲しくて。

ねえ、この後もう今日は帰らないでいようよ。
歩いて歩いて歩いて歩いて、それでも歩いて
歌ったりたまには走ったりして好き勝手しようよ。
お願いだから、普通に帰らないで。
と思ったけど一緒に来てた子には言えませんでした。
だってきっと却下されるから。
あーあ、ねえ、みんな帰りたくなかったら帰らないようにしようよ。朝になったらまた電車は動くんだからさ、明日予定があっても、無理してでも今、夜に消えてしまおうよ。そんな叶わないことを考えては、もう私も同じではないことに心底つまらなくなってしまいました。

それ以降の記憶はほとんどなく、
ただステージ上の星が綺麗だったり、
峯田さんが楽しそうで、私は泣いていて、
なんかもう良すぎるセトリだ!みたいな。
ずっと本当に楽しくて、3時間一瞬だった。
バイトの3時間って地獄みたいに長いのに。

駆け抜けて性春、一緒に歌ってたら
涙が溢れて止まらなくなって
何かを思い出した訳でもないんです。
「あなたがこの世界に〜」
からの歌詞が、私わからないけれど
とっても未来のことを考えてしまって
私、生きてることとかこれからの不安とか全部掬い上げて包んでもらったんです。

私銀杏BOYZ好きでよかったです。
どうしてなんでって深く考えたら全くわからなくて
でもただ好きでどの曲も何回聴いても全部特別大好きで思い出がありました。
これからもずっと大好きなんだとおもいます。
銀杏BOYZに出会えて本当によかった。

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