読書メモ:松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記
AIと法律は自分の中での関心事のひとつであるため、関連する書籍を色々と読んでいたところ、著者の安野貴博氏のお名前を発見する機会があった。
起業家・作家・政治活動家等色々なキャリアをお持ちの安野さんは、AIエンジニアでもあるとのこと。
「松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記」はそんな安野さんが執筆するSF小説でありAIとスタートアップベンチャーがテーマという。
興味本位で読んでみたら・・・おもしろかった。
この小説は、AI技術の最前線で奮闘する女性起業家の実体験を描いたビジネス書である。AIという高度な技術分野に挑むスタートアップの現実的な挑戦と苦悩が詳細に描かれており、読者に多くの刺激と洞察を与えてくれる。
本書では、松岡の成功と失敗を通じ、AI開発の技術的側面から資金調達、人材採用、ビジネスモデル構築に至るまで、起業家として直面する現実的な課題が具体的に記されている。特に、AI分野の複雑さに直面しながらも、彼女の強い意志と柔軟な対応力で困難を乗り越えていく姿は非常に印象的である。スタートアップに伴う困難だけでなく、女性リーダーとしての苦労や成功体験も赤裸々に語られており、多くの読者が共感を覚えるだろう。
AI分野に興味がある読者はもちろん、これから起業を考えている人やビジネスパーソンにも役立つ内容が詰まっており、勇気を与えてくれる一冊である。
ネタバレになるので詳しいことは書けないが、はたして数年後もこれが「SF」小説たりえるのだろうかと思える程、登場するAIの使い方がリアルだった。
まどろっこしい表現もなく単純に読みやすい。
松岡のキャリアの軌跡そのものはノンフィクションだったりするのだろうか・・・。